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2009.10.16

ロンドンの都市景観(2)

London

前回に引き続き、ロンドンの都市景観の話です。

ロンドンの街中には電線と電柱がない。これがロンドンの都市景観が優れている二つ目の理由だと思う。

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電線は地中に納められている。ロンドンの電線の地中化率はほぼ100%だ。


London3 電線の地中化の施策は景観を目的に導入されたものではなく、1800年代に都市犯罪が増加する中で道路に街灯を設置する必要があり、その際ガス灯会社と電灯会社の競争を公平にするために、電線もガス管同様に地中に納めることを義務付けたものだ。

しかしながら都市景観の上の利点もあり、電柱が道路の邪魔をしないので交通政策上の利点もあり、また災害時に電柱が倒れたり火事になったりする危険を予防するという防災上の利点もある。なかなかいいことだらけなのだ。

電線の地中化は日本でもゆっくりと推進されていて、ここ京都・伏見でも酒造エリアの一部に導入されている。外観が実にすっきりしていて良い→こちらへ(※その後の調べで、この写真の場所は電線を地中化したのではなく裏側からひいて見えないようにしているだけかもしれないことが判明)



ロンドンの都市景観が優れている三つ目の理由は、都市にある大きな公園とたくさんの街路樹だ。

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実は、ロンドンの中心部にはそれほど緑が多いわけではなかった。ビジネス街やショッピング街は建物でいっぱいだし、街路樹のない狭い道も多いし、建物の窓やベランダにプランタや植木鉢が置かれた光景もそれほど目にしなかった。

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だがそれを補うかのように、街中に巨大な公園がたくさんあった。ハイドパーク、グリーンパークなどがそれで、いつでも気軽に足を運んで、木々を眺めたり、芝生に寝転んだり、日向ぼっこをしたり、動物と戯れたり、スポーツを楽しんだりできる巨大な空間が街中にある。

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そして大通りには必ず街路樹が植えられている。これらの木々は電線を気にすることもなく大きく成長して、心地よい散歩空間を演出している。木の種類はもっぱら広葉樹で、カナダ国旗にあるようなギザギザのある大きな葉をつけたメイプルが多かったように思う。

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都市景観に関しては、我々はロンドンから学ぶものが多くある。

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