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2009.10.04

グリニッジ天文台 - Royal Observatory, Greenwich

Photo_2

 世界に名だたるグリニッジ天文台。さぞ巨大な望遠鏡が中央に据えられて威張っているだろうと思って行ったところ、見事な肩すかしにあった。国の天文台の主要機能はケンブリッジをはじめ各所に移されていて、グリニッジは博物館併設の学習施設・観光施設になっていた。一応口径28インチ(約71cm)の望遠鏡はあるのだが、ハワイにある日本のすばる望遠鏡が口径8.3mという時代なのであまりありがたみがない。建物も住宅のような建物が二つとプラネタリウム館があるくらいで、意外に質素だった。上の写真は天文台周辺を遠くから見たところ。

 入口にはグリニッジ標準時を示す24時間時計がありました。

Photo_3


 これがグリニッジ子午線。東経0度。もちろん西経も0度。このステンレスが埋め込まれた直線が、世界の時刻の基準となっている線です。

Photo_4

 ここでは線をまたいで写真を取るのがお約束なのだけど、けっこうな人が並んでいたのでパス。他人をこっそり写してきた。

Photo_5

 こちらの建物はフラムスティードハウスと言って、初代王立天文台長となった天文学者ジョン・フラムスティードが住んだ家を博物館にしたもの。屋根の上の赤い玉は時報代わりで、1833年以来毎日、13時にこの玉を落として周囲に時刻を知らせているらしい。

Photo_6

Photo_7

 フラムスティードハウスの中は博物館になっていた。でも展示物は望遠鏡ではなくて、意外にも時計がメイン。中でも、ジョン・ハリソンがその生涯をかけてやっとのことで製作した航海時計『H-4』と、その先行機『H-1』『H-2』『H-3』の四台の時計が中央に鎮座していた。天文台の博物館の中央に航海時計が展示されているというのが、経度測定競争において時計が月距法に勝利したことを象徴しているようで面白い。

H1H2

H3

H4




※写真はNational Maritime MuseumのHPより転載させていただきました。メカニズムの説明もこちらにあります(英語)。

#ついでにこちらはこの界隈にあったマリングッズのお店。キャッチコピーは「First Shop in the World!」。西経0度0分4秒だそうです。

Firstshop

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