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2009.08.08

茅の輪くぐり

Chinowa

京都では伝統行事がまだ日常生活の中に残っていて、たくさんの神社で6月末に夏越の祓というイベントがある。これは本格的な夏の訪れを前に無病息災を願って行われるもので、通常は茅の輪(ちのわ)くぐりがセットになっている。

伏見の御香宮神社では旧暦の季節感に合わせているのか、この茅の輪神事は毎年7月31日に行われる。7月の上旬頃、我が家の郵便受けにもこのイベントの案内が入っていて驚いた。神社の御札と、人型にくりぬいた和紙人形が5体。この人型に自分の名前と年齢を書いて、社務所に出せば良いらしい。人型一体につき100円を添えてくれるようお願いも書かれていた。

31日の夜11時に現地を訪れると、本殿の前に茅の輪が設置されていた(写真)。茅(かや)と書くが、香りがしたのでイグサ製だと思う。この大きな輪をむげん(∞)の一筆書きのようにくぐり抜けると合計3回くぐることになり、そのあとにお祈りをする。くぐった後に茅の輪の束から茅を引き抜いていいことになっており、中にはたくましい腕で数十本を引き抜いていく「猛者」もいた。この茅は家に飾れば良いらしい。

このイベントには普通のご近所の人たちが、短パンにつっかけのような軽装で家族一緒に来ていた。タイで数年を過ごしてきた身にとっては神社に短パンというのは敬意に欠けて違和感があるのだが、それはともかく、形式的に儀式として残っているのではなく、人々の生活の中に根付いているのが感じられた。関東のベッドタウンではなかなか見られない光景だと思う。

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