ゴムの木園とその経営
プーケットやクラビなどのタイのハイウェイを走っていてアブラヤシ園よりももっとたくさん目にするもの、それがゴムの木園だ。
最初は白樺だと思っていたのだが、あまりにも多いので、ナンボ素人の私でも寒いところの植物がこの暑い地域にこんなにたくさん育っているはずがないと思い、知人に聞いてみたところ「RUBBER!」の答えが返ってきた。
てっとり早い換金作物のようで、至る所に植えられている。このパラゴムノキのもともとの原産地はブラジルだそうだが、今ではマレーシア、インドネシア、タイが一大産地だ。
ゴムの取り方はいたって簡単で、地上から一メートルくらいの高さのところにお椀をくくりつけ、そのやや上に右下がり斜め30度、うくらいの角度で幹に傷をつけ、垂れてくる樹脂(乳液ーラテックスというらしい)を集めるのだ。
タイ南部の人は、タイ北部やタイ東北部の人たちに比べて生活レベルが高いのだという。その一番の理由が、このゴムをはじめとする換金作物の存在だ。
友人Mの両親は公立校の教師で、特別にリッチな家庭というわけではないが、田舎に100ライ(1ライは1600㎡なので、160000㎡、つまり400mx400mの大きさに相当)の土地を持っている。ここで副業で農園を営んでいて、ゴムやらドリアンやらを作っている。ゴムが一番割が良いため、今では農園の八割がゴム園になってるのだそうだ。ここで集められたラテックスは、1kgあたり30バーツだったり良い時は100バーツだったりで売れる。
ラテックスの採集は朝早くから行われる。朝の3時頃に幹に傷をつけ、8時頃に回収するらしい。これを副業としてやるのは結構大変だが、そこはきちんとシステムができあがっていて、友人Mの父が営む農園ではイサーン(タイ東北部)の人間を2-3人雇っている。実作業は彼らに任せて、取り分は50/50。イサーンはあまり産業がないので、米づくりが終わると多くの人が出稼ぎにでる。タイ南部の農園はその受け皿になっている。
こうして友人Mの父は100ライの土地から結構な不労所得を得ることができ、その金額は本業よりも多いのだとか。タイ南部の田舎ではまだまだ土地が安く、多くの人がこうして農園を持っている。ゴムの成長には適当の雨量が必須なため、同じことをやろうとしても雨量も相対的に少なく乾季も長いイサーンでは無理だ。タイ南部は恵まれた地域なのだ。
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