サンゴ礁とタバコ漁
潮が引くと、サンゴ礁があたり一面に顔を出す。
白く見えてるのは砂です。
なんか申し訳なさを感じながら、タイ人に倣ってこのサンゴ礁の上を歩いた。
サンゴ礁は意外にも固く、私の体重くらいは支えてくれた。
体長数㎝ほどのカニがサンゴの隙間を行き来する。
サンゴ礁は空洞が多いので、これがカニや小魚が外敵から身を守るのに
最適なシェルターとなっているようだった。
ウニ、なまこ、シャコ貝はそのまま手掴みで取れる。痛そうだから取らないけど。
ここで地元のタイ人男性2人組が登場。
手に1.5ℓサイズのペットボトルを持っている。
ペットボトルの口の部分には長さ30センチ、直径1センチくらいの
ホースがつなげてあって、ペットボトルをペコペコと押しては
中の茶色の液体をサンゴ礁の下に流しこんでいた。
液体がなくなると、また海水を補充してボトルをよく振ると
茶色の液体が再生する。良く見るとボトルの中には枯草のような
ものが入っている。
「これなに?」
「シガレット。」
どうやら小魚を狙っているらしい。
小魚が隠れたサンゴ礁の下に、ホースでペコペコと
タバコ水を流しこむ。そうすると小魚が嫌がってか、あるいは
ふらふらしてか、表に出てくるのでこれを取ってやろうという
狙いらしい。
10分ほど付き合ってこのタバコ漁を眺めていたが、
何度やっても小魚は出てこなかった。たぶん水面下に逃げ道となる
トンネルはいくつもあるのだろう。彼ら二人以外にタバコ漁を
やっている人はいなかったし、あんまり効率の良い漁法ではないようだ。
(撮影場所: タイ王国 クラビー県ピーピー島)
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