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2008年9月の記事

2008.09.16

京都・伏見で見る中秋の名月

15ya2_2 9月12日の夜9時頃、南の空にやや赤味がかった月がぽっかりと浮かんでいた。 満月の6/8くらいの大きさで、餅つくウサギも良く見えた。きれいだった。 そういえば、明後日9月14日は中秋の名月だ。

深夜1時頃、もう一度月を眺めに外に出ると、月はすでに西の空、地平線から20度ほどの低い位置に移動していた。 意外に早く動くもんだ。そして、夜9時の月の方が美しかった。

月の満ち欠けの周期は29.5日なので、満月というのは年に12回はあるわけだが、 なぜ、中秋の名月だけ、特別扱いされるのだろう?

一つは気候だと思う。秋の夜空は澄んでいて見晴らしがいいうえに、 夜は涼しい風が吹いて気持ちいい。

そして、この日に気づいたもう一つのポイントが、月の高度だ。 月の位置が高すぎては借景が目に入らないし、見上げるのに首が痛くなっていけない。低すぎては美しさに欠ける。

この点、国立天文台・天文情報センターの情報によると、昨日の夜9時の月の高度は約40度で、見上げるにはちょうどいい高さだった。南中時刻はだいたい夜11時で、高度は約50度だった。

これが来月、再来月となると、月の高度はどんどん高くなっていくので、夜9時台には月はすでに首が痛い高さにあるだろうし、7時、8時台には 月の位置が東過ぎて、見えない家も多いだろう。日本の家の多くは南側を 開けている。

再び同じような位置に月がくるのは約半年後となるが、この時期はお月見には寒すぎる。

というわけで、中秋の名月では、気候と、運行上の月の位置が絶妙な 場所にあるので、特に愛でられているのだと思う。

 * * *

Fushimimap 実は、京都にも月見の名所がある。伏見桃山がその最たるものだ。今でも観月橋などの地名が残っているこのあたりでは、4つの月が見えたらしい。 空の月、川に映る月(宇治川)、池に映る月(巨椋池)、そして 盃に映る月の4つだ。これを指(四)月といい、伏見城は別名指月城といったらしい。

ここには平安時代には藤原氏がこぞって別荘を建てたし、 天下人となった秀吉は伏見城をたてた。 明治天皇陵がこの地にあるのも、天皇が生前この地を とくに好んだためらしい。

これは見に行かなあかん。 というわけで9月14日、中秋の名月を見に行ったのが一番上の写真。まずは地名を頼りに観月橋に行ってみたものの、マンションやら高速道路やらが視界を邪魔するし、巨椋池も開拓されてなくなった現代ではそれほどいい景色ではなかったので、やや街中に戻って、柳がしだれる宇治川派流からパチリ。正面に映っているのは山本酒造という造り酒屋です。

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