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2008年5月の記事

2008.05.31

タイ語の50音と日本語の50音 ~日本の中に眠るインド

50on

上の写真は、タイ語の”50音”(正確には子音44音)の一覧表である。左上の鶏の「ゴー・ガイ」から始まって、右下のふくろうの「ホー・ノックフック」で終わる。

注目したいのは、その並び順だ左上から右下に順に読んでいくと、日本語の50音順、すなわち「アカサタナハマヤラワ」と実に似ている。タイ語の場合、日本語と違って、同じ音なのに違う文字があったり、声調の関係でカタカナで書くと同じだが実際には違ったり、有気音と無気音の違いがあったりして例えば「K(カキクケコ)音」にもいくつもの文字があるし、一方日本の50音では濁音(バとかガとか)などは全て後ろにまとめているという違いはあるが、この並び方は偶然にしては似すぎていないだろうか。

この法則に気づき、これは調べる価値があると思った。

タイ文字というのはクメール文字をベースに作られており、クメール文字はもともとサンスクリット語を表記するための文字で、インドにルーツがある。

一方、日本文字の方は、漢字の万葉仮名利用→草書化→ひらがな、となったわけで、ここまではインドとの関係は見られない。しかし、50音として並べるときに、どうもサンスクリットの音韻学(悉曇学)に習ったようだ(参照:ウィキペディア)。これが似ている理由だろう。意外なところにインドの影響があるのが面白い。

* * *

実はタイを調べていくと、タイの中に日本と似たものがあることに気づき、そのルーツが仏教であり、サンスクリットであるということがよくあるのだ。

考えてみれば、仏教というのは日本の歴史を通じて長い間最先端の学問だったわけで、留学した空海や最澄はもちろん、日蓮だって法然だって親鸞だって日本最初の大学とも言うべき比叡山延暦寺で学んでいる。仏教体系の中には戒律や念仏ばかりではなく、哲学も天文学も呪術も含まれている。仏教はいわば総合学問だったわけで、その学問の多くはインドからやってきた。日本の中にはインドがたくさん眠っている。タイに触れてみて初めて、こういうことに気づくのが面白い。

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