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2008年4月の記事

2008.04.25

プーケットのサッカーTV観戦事情

Cronaldo昨日、一昨日とUEFAチャンピオンズリーグの準決勝2試合をテレビ観戦した。

タイ・プーケットというのは海外サッカー好きにはなかなか居心地の良い場所だ。というのは、われわれ外人が住むような家やホテル(さして高価でなくても良い)ではまず間違いなくケーブルTVが映るので、チャンピオンズリーグはもちろん、EUROもプリミアリーグも有名どころの試合はたいてい見れるのだ。リーガもセリエもブンデスリーガもチャンネルを回せば、プリミアほどの試合数はないが見れることがある。こないだまでアフリカネーションズ杯もやっていた。

家のテレビで映らないときは、急きょパトンビーチまで車を飛ばせば良い。そこにある300は下らないと思われる数のバービア(ビールを飲めるオープン カウンターのバー)ではたいてい店のテレビでサッカーを流しているので、どこかの店で必ずお目当ての試合を見ることができる。これまでチャンピオンズリーグの他にもFAカップやTOYOTAクラブW杯をバービアで見てきた。

いいことだらけのようだが、問題がないわけでもない。というか、三つもある。

まず、いったい何時に、どのチャンネルで放映するのかを調べるのが一苦労なのだ。ケーブルTVのチャンネルガイドのようなものは(少なくても我が家には)存在しない。だから予めいろんな情報源から日程を下調べしておいて、放映時間が来たらお目当ての番組になるまでひたすらザッピングする。運悪く我が家のテレビでは映らなかったりすると、それからパトンビーチまで車を飛ばすこともある。800pxtimezones

放映時間を調べることはもっと大変だ。たとえばUEFAのサイトを見ると、試合開始時刻が20:45と書いてある。イングランドのスタジアムでやる試合だからイギリス標準時かと思いきや、UEFAは標示を中央ヨーロッパ標準時で統一していた。中央ヨーロッパ標準時は東経15度線を基準としているので、東経105度のタイとの時差は6時間か、と早合点していると、ヨーロッパは3月末からサマータイムを導入していて、現在は時差が5時間だった。だから20:45+5:00で、25:45、つまり深夜01:45だ。この下調べと計算を毎試合やっている。

そしてもう二つ目の問題は、放送事故で試合の途中で映像が急に消えることがわりと頻繁にあることだ。先日も楽しみにしていたバルセロナ戦でこれをやられた。

さらに地上波の放映の場合、皇室関連の行事があるときには全チャンネルが強制的に皇室行事に切り替わる。2006年ワールドカップの日本対オーストラリア戦は、あいにく現国王様の在位60周年式典と重なってしまって、さんざん待たされたあげくに最後の25分(たてつづけに3点入れられたあの屈辱のシーン)しか見ることしかできなかった(→詳細こちら)。

三つ目の問題は、日本代表の試合はあまり放映しないことだ。さすがにW杯予選は(とくにタイと日本は同じグループだ)どこかでやっているが、キリンチャレンジカップなどは見れない。Jリーグはまず見れない。

まあ以上のように良い点も悪い点もあるものの、私はこの現状に大満足で、この時期になると毎週のように、まずシャワーを浴びて一眠りしてから飛び起きて、夜中の試合を見ているのだ。

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2008.04.17

タイの新年がソンクラーン(4/13)である理由

Muchazodiac_2 前回、タイ社会の中に黄道十二星座暦の影響がある、という話をした。

実はタイ語の月名も星座名も、サンスクリット語からの外来語だ。こちらのページに現代インドでの黄道十二星座の呼び方が載っているが、タイ語と全く同じで驚いた。

それもそのはず、黄道十二星座暦そのものが、実はインドの天文学(そして占星術・・・当時は未分離だ)としてタイに伝わってきたのだ。一般にサイデリアル方式と呼ばれているものがそれにあたる。

この黄道十二星座暦は古代バビロニアにルーツがあり、ギリシャ文明を経由して、西洋とインドに伝わっていった。西洋のものがトロピカル方式、インドのものがサイデリアル方式と呼ばれている。星占いの~座というのは西洋占星術だが、 西洋占星術とインド占星術とは兄弟分といえるだろう。そして日本人は主に西洋から学んだ十二星座で星占いをし、タイ人はインドから学んだ十二星座で月を呼んでいる。この辺も実に面白い。

さて、それでは本題に戻ろう。なぜ4月13日を新年として祝うのか。4月13日の太陽は、春分点でも夏至点でも秋分点でも冬至点でもないし、はたまた地球と太陽の近日点でも遠日点でもない。この日に何か特別な意味はあるのか? 

実はこの答えこそ、黄道十二星座暦サイデリアル方式の本質だった。

ここで一つ追加で説明しておかなくてはならない。これまで「~座(~宮)」という表記をしてきたが、両者は違うものなのだ。前者は星座で、後者の「~宮」と いうのは、黄道を12で割って、そこにある12星座に等しく30度ずつ受け持たせた架空の概念だ。黄道上の実際の星座の大きさには大小があって、たとえばおとめ座 は太陽44日分の移動距離があるけど、かに座は21日分しかない。これでは不便なので、同じ大きさにしてしまったのが黄道十二宮という概念だ。西洋のトロピカル方式も、インドのサイデリアル方式も、黄道十二宮を使う点は共通している。 

さて、では4月13日には何の意味があるのか?

この答えは実はシンプルだった。古代バビロニアから伝わってきた黄道十二宮が現在の形に整備された思われるプトレマイオス(ローマ文明)の時代では、4月13日に春分点があったのだ。太陽が真東から昇り、一日の昼と夜の長さがほぼ一致 し、天の黄道と天の赤道が交差する春分点は、一年の始まりにふさわしい。

そしてこの日に太陽がおひつじ座の位置にあるので、ここを白羊宮 (黄道0度~30度)の入口とした。だから春分点=太陽が白羊宮に入るとき=新年だった。

Zodiacart2 それが地球の歳差運動のため、数千年後の今では春分点が24日ほどずれてしまった。これへの対処法の違いがトロピカル方式とサイデリアル方式の違いで、トロピカル方式では春分点に合わせて白羊宮の位置をずらした。つまり星座の位置からは少しずれたところにその名称を持つ「宮」が存在することになってしまうが、春分点との関係を優先させたのだ。一年のはじまりである黄道0度の場所をずらしたということだ。トロピカル方式では新年は春分点=3月21日頃になる。

それに対してサイデリアル方式では、星座と宮の位置の重なりを優先させ、宮の位置をずらさなかった。この結果、春分点は無視することになった。新年は春分点とは関係なく、ただ単に太陽が白羊宮に入ったときとなった

毎年4月13-14日にかけて、太陽がサイデリアル方式での白羊宮に入る。タイで4月13日からの数日が「ソンクラーン」=大晦日&新年であるのは、こういう背景があったのだ。

なお、インドの黄道十二星座暦が影響を及ぼした地域はタイだけではないだろうと思って調べてみたら、ミャンマーでも同じように新年を祝うし、シーク教徒にとっても新年だそうだ。さらに、この日のタイのテレビではインドのガンジス川で沐浴する人たちの映像が流れていた。南アジアから東南アジアの広い地域にかけて、この日は新年なのだろう。


これからは昼間の太陽を見て、この後ろにおひつじ座があるな、とか、そろそろ白羊宮から金牛宮に移ったな、なんて想像してみるのも面白いかもしれない。

【参考サイト】
http://www.lunarplanner.com/siderealastrology.html
http://en.wikipedia.org/wiki/Zodiac

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※脚注 太陽が黄道0度に来る日は、うるう年の関係で4月13-14日から前後することがあるが、現在タイでは4月13日をソンクラーン初日と固定している。

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ソンクラーンで気づいたタイの暦と黄道十二星座の関係

Songkran4月13日はタイの旧暦正月、ソンクラーン(สงกรานต์)初日だった。

ソンクラーンといえば有名なのは水かけ祭り。詳しくは触れないが、夏真っ盛りのこの時期の水合戦はとても気持ちがよくて楽しい。私も当然大騒ぎしてきた。一枚だけ写真載せておきます。

しかし、いったいなんだってこんな時期に新年を祝うんだろう? 

Wikipediaを調べると、ソンクラーンとはサンスクリット語がルーツで、「遷移」を意味する言葉だという。この時期に太陽が黄道十二宮の一つである白羊宮(おひつじ座)に入ることに由来する。

しかし、太陽が白羊宮(おひつじ座)に入るってどういう意味だ? そしてなぜそれが新年なんだろう? 

調べてみてわかった。地球から見ると太陽は、毎年同じルートを通って一年間をかけて天球上を一周している。この通り道を黄道というのだが、黄道上には12の星座(おひつじ座、おうし座、ふたご座、かに座、しし座、おとめ座、てんびん座、さそり座、いて座、やぎ座、みずがめ座、うお座)がある。これらの星座はずっと遠くにあるので動かないから、座標として使える。つまり、今日は太陽がおひつじ座に入ってから3日目だ、とか、私が生まれた日は太陽がさそり座に差し掛かってから10日目だとかいうように、太陽を針、星空を文字盤として、暦として使えるのだ。(ただし太陽が出ているということは明るくて星が見えないということなので、正確な計測は難しかっただろうけど。)

この暦の方法を、仮に黄道十二星座暦と命名しよう。新年が黄道十二星座暦に関係あるなら、タイの日常には何か他にも黄道十二星座暦の名残りがあるはずだ、と探していたら、それは意外なところに見つかった。タイ語の月の呼び方だ。下図を見てほしい。


ピンクのところを比べてもらえれば、左の月名と右の星座名が全く同じ語幹を持つことがわかるだろう。4月を例にとると、4月はタイ語でメーサーヨン。語尾のヨンは30日であることを表す言葉なので、語幹はメーサーだ。他方でおひつじ座はラーシーメット。ラーシーは~座の意味なので、語幹はメーット。タイ語の音便の関係で発音はちょっと違っているが、文字を見れば全く同じものだとわかる。他の月も同様にみなこの法則が成り立つ。

つまりタイ語の月名は、「~座(~宮)に太陽がある月」という意味を持っているわけだ。これは実際の太陽の位置とも一致(ほぼ)している。

Month3

タイにはもう二年位住んでいるが、こんなバックグランドがあるとはこれまで全く気がつかなかった。面白い発見だった。

この記事、続きます

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2008.04.15

シンギングサンズ(鳴き砂)

Karon

英語で「鳴き砂」のことを、Singing Sands とか Whistling Sands とかいうらしい。

ここプーケットにも鳴き砂のビーチがある。カロンビーチと言って、真白の砂がきれいなビーチだ。歩くと「キュッキュッ」と鳴く。

不思議なことに、プーケット島には20や30の名のあるビーチがあるが、砂が鳴くのはカロンビーチだけである。デジカメで砂の鳴き声を録音してみたのでお聞きあれ。


なお、音の正体は石英粒同士の表面摩擦である。砂浜が鳴き砂になるには、1)砂が石英粒を多く含むこと、2)砂粒の直系が0.1mm-0.5mmであること、3)一定の湿度があること、などが要件とされているが、まだ未解明の部分が多いという。砂に油脂や泥粒子がつくと摩擦が少なくなり音が鳴らなくなるため、環境指標としても注目されている。

【参考サイト】
http://staff.aist.go.jp/n.kaneko/bs/what.html
http://en.wikipedia.org/wiki/Singing_sand

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2008.04.12

一年で最も影が短い瞬間

影に注目して写真を見て欲しい。

90_2

90_1

90_3

※撮影場所: タイ王国 パンガー県カオラック (北緯8.63度、東経98.2度)
                   ル・メリディアン・カオラック
   撮影日時: 2008年4月11日 12時28分

見ての通り、影が異常に短い。それもそのはず、これらは太陽がちょうど真上を通過したときに撮影した写真だからだ。比喩的表現じゃなくて、太陽が文字通り真上を、南中高度が90度のときの写真である。

日本の本土では、太陽が真上に来ることは物理的にありえない。例えば東京では、一番高度が高い夏至の昼時でも78度だ。だがプーケットがそうであるように、北回帰線と南回帰線の間に位置する土地では、年に2回、太陽が真上を通過していく。

そして太陽が真上を通過する瞬間というのは、一年のうちでも最も影が短くなる瞬間でもある。太陽は当然ながら一日の中でも東から西へどんどん動くので、ちょうど真上にあるのはお昼時のほんの一瞬だ。それを待ちかまえて撮影したのが上の写真である。

実は、私が住むプーケットでは、4月10日の12時28分がその瞬間だった。だがあいにくの天気だったので写真が撮れず、翌日、太陽をおっかけて北上して、プーケットから車で2時間ほど北にいったパンガー県カオラックで、この瞬間を撮影することができた。曇り空で太陽光が弱いのが残念だったけど。

#データは国立天文台暦計算室から取得した。GoogleMapと連動して、世界中の任意の地点での太陽や月の動きを計算してくれてとても便利。

ま、もの好きと言われればその通り。

おまけ。ル・メリディアンの園内とそこで見つけた大トカゲ、そしてカオラックの海。

Meridien

Tokage

Khaolak

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2008.04.10

一年分のアジア気圧配置図

先日から何度か書いているように、太陽の位置は近くなったり遠くなったりしているにもかかわらず、一年中気温がほとんど変わらないプーケットの気象の原因を解明することが、最近の自由研究課題です。

鍵はモンスーン(季節風)がもたらす雲と雨にあると思う。そこで、まずこの地域の一年間の気圧配置を調べようとウェブを漁っていたら、タイの気象庁のウェブサイトでアジア全域の気圧配置図を見つけた。2007年4月から1ヶ月おきに一年分並べて見てみよう。

20070409

20070509

20070609

20070709

20070809

20070909

20071009_2

20071109

20071209

20080109

20080209

20080309

20080409

分析はまたおいおいと。

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2008.04.09

鍵を忘れて

Keyタイの大学のクラスのみんなと一泊二日の研修旅行でホテルに泊まったときの話。

私の部屋は四階だったのだが、部屋の前まで来てフロントで鍵をもらい忘れたことに気がついて、今のぼってきたばかりの階段を下っていたところ、二階のホールの一番奥にいた友人Tに目ざとく見つかってしまった。Tは女子大生。イスラム教徒で、英語が堪能なので、いつも話し相手になってもらっている。

「何やってるのーーーーー?」(英語)

彼女が遠くから叫ぶ。
私は鍵をもらい忘れてまた階段を往復しなければならない自分のアホさ加減に少し照れながら、彼女に聞こえるように大きな声で、端的にこう答えた。

「KEEEEEY!」(キーーーー – 鍵のこと)

これを聞いた彼女は少しとまどった後、笑い転げた。彼女の近くにいた友人達も話を伝え聞いて一緒に笑い転げて、しばらく止まらなかった。

そんなに可笑しいか?と一人合点が行かなかったが、理由を聞いて笑うしかなかった。

タイ語で「キー」は、「う○ち」のことなのだ。しかも英語のKEYとタイ語の「う○ち」は、声調まで完全に一致するのだ。

フロア全体に聞こえるような大声での私の「う○ち」の返答に彼女は戸惑いながらも、彼の部屋にはトイレがないのか???との考えが頭をよぎり、やっと鍵のことね、と気づいて大笑いしたのだ。

その後この話は伝え伝わって、うちの学科では、「ちょっとバイクの鍵かして」なんてタイ人同士で言うとき、「キーかして」というのがしばらく流行った。

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2008.04.07

ギボンという「サル」

Gibbon0_2最初にギボンという動物の存在を知ったのは数年前、パトンビーチをふらついていた時にたまたま知り合ったオーストラリア人の言葉だった。

「我々はここにしっぽがないサルの取材に来てるんだよ」

なんじゃそりゃ? サルには普通しっぽがあるもんだろ、とその時は信じていなかったのだが、ギボンという名称だけは一応頭にインプットされた。

その後何かの折にネットで調べてみたが、「ギボン」ではぜんぜんヒットしなかった。英語の「Gibbon」で調べるとそれなりにヒットするものの、写真も少ないし、生物学の英単語は難しくてぜんぜんわからない。それで、まあそういう珍しいサルがいるんだな、日本では無名だけど、くらいに考えていた。

その積年のもやもやが、晴れるときがきた。ここプーケットにあるギボンのリハビリテーションセンターが一般人の見学も受け付けているというのだ。それなら、と早速行ってみた。

Gibbon1

Gibbon2

Gibbon3

ギボンの特徴は、まず顔の輪郭を描くように毛が白くなっていること。手首から先と足首から先も白い。体毛は黒、茶、グレーなど何種かあるようだ。

次に、手がとにかく長くて太いこと。だらりと手を下に伸ばしたときの長さは足先まで届くくらいだ。この太い腕を使って木から木へと移動する。今日もうんてい遊び・鉄棒遊びを活発にしていた。オランウータンの動きに共通するものがある。

それから、どこからこんな大きな声が出るんだかと驚くほどの大声で、ホーォ!、ホーォ!と吠えていた。これがとても美しいソプラノで、歌を歌っているように聞こえる。ペアで歌ったりする様はまるでオペラでも聞いているかのようだった。

ギボンはタイ語ではチャニーというらしい。

そして、確かに尻尾はない。

園内に、霊長類の系統図上の位置づけが図示されていた。

Gibbon4

右から5番目にギボンが見える。

わかった! このギボンは、日本では「テナガザル」と呼ばれているものと同じだ! どうりでギボンで検索でヒットしないわけだ。なんだかとってもすっきりした。

しかし、テナガ「サル」とは呼ぶものの、こいつは生物分類学上は狭義の意味でサルじゃない。オランウータンやゴリラやチンパンジーや人間などと同じくヒト上科に属するのだ。サルよりは知能も良いと思われる。このカテゴリに属するならしっぽがないのも納得だ。

でも、それなのになんでテナガ「サル」という名前なんだ? 想像するに、ギボンは古くから愛玩動物として飼われていて、中国では水墨画の題材にもなっていたというので、おそらくは日本にも分類学が発達する以前から伝わっていたのだろう。そして確かに見た目はサルにも見えるし、手が長いから「テナガザル」、とまあこんなところだろうか。

檻の中で飼われていたものの、愛嬌たっぷりにオリンピックの体操の種目の吊り輪のようなパフォーマンスをたくさん見せてくれた。目がくりくりしていて可愛らしく、顔の輪郭と手足だけ白い毛並みもきれいだった。

【便利サイト】 世界の霊長類
http://www.pri.kyoto-u.ac.jp/PRI-QandA/BKeitouju.html

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2008.04.05

工作の時間です

タイ文字の勉強のため、タイ文字カードなどつくってみた。

微妙に発音が違うが日本語で書くと同じになってしまう単語を区別するためには、タイ文字の習得が必須なのだが、これが結構厄介なので、楽しく、効果的に覚える方法はないかと考え、カード方式が良いと思った。でも売っていないので、自作することにした。

Cards1
#夜中に撮ったので背景が黒いのがなんか不気味だ・・・。

タイ語では、各子音が三種(中類字、高類字、低類字)あるカテゴリのどれに分類されるかを知ることがとても重要なので(それにより声調がちがってくる)、直観的に頭にインプットしてしまおうと、子音はカテゴリ別に色分けした。

大きさが違ったり、子音の上にも右にも左にもついたりする母音をどう扱うかは大きな問題だったが、これはカードの大きさを統一することを諦めることでクリアした。

使ってみて、なかなか効果的だと思う。自慢の一品です。

Cards4
#見た目も重要。ギフト箱にいれてみたところ。


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2008.04.03

私の影がなくなる日

Patong5一年で一番暑い季節、夏。われわれ日本人が共有している、常識というのはこうだ。

冬の間には遠いところにいた太陽が、だんだんと近づいてきて春になる。春分の日を過ぎる頃には夜よりも昼の方が長くなり、昼の長さがピークになる夏至にもなると太陽が肌を焦がすようになり、梅雨が開けると本格的に夏になる。8月が一番蒸し暑く、9月も中頃を過ぎると秋の訪れを感じるようになる。

ところがこの常識は、プーケットでは全く通用しない。その理由は、太陽との位置関係が違うからだ。

日本の東京を例にとると、東京は北緯35.68度。この位置では、太陽は一年を通じて、近づいてきて遠ざかるだけだ。一番近づいてきたとき(夏至)から約2か月後が暑さのピークで、一番遠ざかったとき(冬至)から約2か月後が寒さのピークだ。そして夏至の太陽は一年を通じて一番高度が高く、強烈な熱エネルギーを与えてくれる。

ところが、北緯8度のプーケットでは、太陽は4月10日頃に一番近づいてくるのだ。そして太陽はどんどん遠ざかり、夏至でUターンして、9月1日頃にまた一番近い位置に戻ってくる。そしてまたどんどん遠ざかり、冬至でUターンして戻ってくる。一年のうちにピークが2回ある。そして夏至はピークではない。なぜこういうことが起こるのかというと、プーケットが北回帰線(北緯23.4度)と南回帰線(南緯23.4度)の間に位置しているからだ。

わかりやすいように、ちょっと図にしてみよう。これまで使ってきた「太陽が一番近くに来る日」というのは、一年の中で太陽の南中高度(南中時=お昼ごろの太陽を見上げた時に、地平線から何度の高さに太陽があるか)が一番高い日のことだが、東京とプーケットの太陽の南中高度を比較すると次のようになる。

Koudo2


南中高度が90度というのは、つまり太陽が真上にあるということだ。自分の足元を見ると、自分の影がほとんどない。プーケットでは年に2回、こういう時期がある。日本本土では物理的にありえない(最南端の沖ノ鳥島ならある)。プーケットに降り注ぐ太陽からの熱エネルギーのピークはこの2日にあるのであって、夏至にではない。「夏」がずれる理由がここにある。

そして面白いことに、4/10から9/1の間(上図の青線がくぼんでいるところ)は、いつもとは反対側の方向に南中時の太陽が昇っている。つまり、太陽は南ではなくて北にある。昼間の太陽の方向が南、という日本の常識はここでも成立しなくなる(そもそも「南中」という用語もおかしくなる)。

夏は7月8月にあるもの。この認識は欧米人も共有していて、イギリスでもアメリカでもSUMMERといえば7月8月だ。オーストラリアでは6か月ずれるけど、一年の四季感覚は共通している。これは世界の常識だと思っていた。しかし、タイ・プーケットがそうであるように、北回帰線と南回帰線の間に位置する国々ではそうではない。そしてこういう土地は、世界中にいくらでもあるのだ。

この記事、続きます。

【便利サイト】 こよみのページ  緯度経度を入力してその土地から見える惑星の動きをシミュレートできます。
http://koyomi.vis.ne.jp/

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2008.04.02

暑い季節がやってきた

Cloud 最近人に会うと挨拶は決まってこうだ。

「暑くなったね~。」

ここのところ、季節が変わったなと感じることが多い。まず、暑くて寝苦しくなった。先月までは扇風機をつけたまま寝ると夜中に寒くて起きてしまったものだが、最近の夜は扇風機どころかエアコンが必須になった。スーパーに行くと、黄色の良く熟れたマンゴーやドリアンが目につくようになった。雨も多くなった。今日も日中スコールのような大雨が降り、一部の道路が水没していた。先月まではあまりなかったことだ。

タイには3つの季節があると言われる。直訳すると、雨季と寒季と暑季だ。雨季は概ね6月から10月、寒季が11月から2月、そして暑季が3月から5月。11月から2月は直訳すると寒い季節(ルドゥーナーオ)とはいうものの、最高気温は30度を超えることも多いので、あくまでも相対的なものである(チェンマイなど北の方はもう少し涼しい)。プーケットの月別平均気温と雨量は次の通り。

Phuketweather2_2

ご覧の通り、最高気温はいつでも30度を超えているが、35度を超えることはない。8月9月は30度前後なので、この時期はむしろ日本より涼しい。常夏プーケットに避暑に来るというのも間違っていないのだ。他方で最低気温は年間を通じて22度~24度で、いつでも半そでで大丈夫だ。

雨量については季節差が一目瞭然だ。5月以降10月頃までに大量の雨をもたらす原因は、南西からの季節風(モンスーン)だ。この時期は海が荒れるため、海水浴には向かないが、最近ではサーフィンを楽しむ人も増えている。

さて、ここで大きな疑問がわく。なんで3-5月が一番暑いのだろう? プーケットは北緯8度とはいえ、北半球の土地だ。昼の長さは夏至の頃が一番長い。太陽の高度だって、9月に一つのピークがある。8-10月も暑くなるべきじゃないのか。3-5月が8-10月よりも暑いというのは、どうも納得がいかない。

この辺をテーマに、しばらく考えてみたい。

【便利サイト】 世界の気候データ
http://www.climate-charts.com/index.html

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