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2008.03.29

インダス文明とヒンドゥー教とヒンディー語の関係

India 大学のタイ研究科のクラスメート達は、ただ今インドに研修旅行に行っている。意外と知られていないが、タイ文化の源流の一つはインドにあるので、その辺を探りに行くのだ。例をあげてみよう。

豊作祈願祭、ロイガトーン、結婚の際のお水かけなど、王室行事や伝統儀式の中にはヒンドゥー教やインド文化にルーツを持つものが多い。サオチンチャーという鳥居に似た大ブランコも、ヒンドゥー教のシヴァに由来するものだ。国づくりの神話もラーマーヤナ(インドの大叙事詩)だし、ガネーシャ神はタイでは日本での恵比寿様や大黒様のような位置づけになっている。タイ王国の国章もガルーダ神だ。また、タイで大多数の国民が信仰している上座部仏教は、言うまでもなくインド生まれだ。

タイ語の単語の約半分はサンスクリット語やバーリ語など、インド系言語からの借用語だ。タイ人の名前だって、みんな本名はサンスクリットルーツの名前を持っている。地名だってナコーン(Nakhon)とかシー(Sri)とかマハー(Maha)とか、みんなサンスクリットだ。

タイ文字だって、カンボジアのクメール王朝経由で入ってきた、インド文字がルーツだ。まだまだ枚挙にいとまがない。

実は、タイ文化のもう一つの源流は中国文化で、インド文化と中国文化から多くの影響を受けながらも、距離的に近すぎないところが幸いして、独自の熟成と展開を見せてきたのがタイ文化だと思う。この点、日本文化と中国文化の関係と似ているかもしれない。

さて、今日は本当は別のことが書きたかったのだ。

インド北西部で栄えた古代文明をインダス文明といい、インドの宗教をヒンドゥー教といい、インドの標準語をヒンディー語という。インド、インダス、ヒンドゥー、ヒンディー、なんか似てなくないかい?

Mohenjodaro_priesterknig

アルファベットで書くと、より一層類似性が見えてくる。India、Indus、Hindu、Hindi。アルファベットのHは発音しない諸言語も多いことも勘案すると、なおさらだ。

そこで調べてみたところ、やっぱりルーツは同じのようだ。もともとはペルシャ人がインダス川の東部に住む人達をHinduとかHindusとか呼んでいて、その地に栄えた文明がIndus Civilizationと呼ばれるようになり、その地に住む人たちの宗教がHinduと呼ばれ、その地に住む人たちの言語がHindiと呼ばれるようになり、国名もIndiaになった、ということのようだ。

語尾変化してたり、頭にHがついたりつかなかったりするのは、諸言語の性質と長い歴史の産物だろう。サンスクリット文字なんかで書いてみると、この辺はもっとはっきりするのかもしれない。

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