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2008.03.16

アジア航路は復路の方が早い理由

Thaiair気づいている人も多いだろうが、日本からアジアに飛行機で行く場合、往路にかかる時間と復路にかかる時間に大きな差がある。復路の方が圧倒的に早いのだ。例えば、つい先日乗ったユナイテッド航空の場合、成田→バンコクが7時間10分かかった。が、バンコク→成田は5時間35分だった。実に1時間35分も違う。

行きと帰りで航路に大きな違いはないのに、なぜこんなにもかかる時間が違うのか? それは、風向きの関係で飛行速度が違うからである。

東京とバンコクとの二都市間の距離は4,603kmだ。これを上記の時間で割って飛行機の平均速度を求めると、往路は642km/時、復路は824km/時となる。時速にして182km/時も違うのだ。

飛行速度にこれほどの影響を与える風の正体は、ジェット気流である。この地球上の対流圏上空(地上8-13kmの高さ)の、北緯30度付近には亜熱帯ジェット気流、北緯40度付近には寒帯前線ジェット気流という強い西風が吹いている。その速さはおおむね時速100km前後だが、中にはその15倍に達する場合もあるという。夏よりも冬の方が強い。

飛行機は一般に、より少ない燃料で多くの推力を得ることができる、空気の薄い地上10000m=10km付近を飛ぶ。この高度はジェット気流帯の高度でもあるので、飛行機はこの中でベストなルートを選択して飛ぶ。

つまり、日本からアジアに向けて飛ぶ場合は、ジェット気流という強烈な向かい風のために行きはより時間がかかり、帰りは追い風なので早いのだ。ジェット気流は夏には弱くなるというので、そのうち夏の東京・バンコク往復の飛行時間を調べてみよう。

ところで、ジェット気流の発生要因については、地球物理学の話になり、私の手に余るので割愛するが、端的にいうと、気温差と気圧差と自転の関係でこの緯度と高度で西寄りの風になるらしい。

【便利サイト】
二都市間の距離を計算してくれるサイト
http://www.indo.com/distance/

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