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2007.12.21

トントントン タイ語の難しさ

Dohdeck_2タイ語には同音異義語があまりにも多くて困っている。そのいい例が、「カオ」であり「トン」だ。「トン」で説明してみよう。

今、真っ直ぐな、木、しなければならない、~に(時間帯)、お腹、旗。これらの7つの単語は全てタイ語で「トン」という。いや、正確にいうと全て違う音で、同音異義語ではないのだが、日本語を母語とする私の耳にはほとんど同じに聞こえるのだ。素人ながら考えてみると、その理由は6つもあった。

(1) 有機音「th」(ドーデック)と無気音「t」(トータオ)
(2) 「n」と「ng」
(3) 二つのオ音
(4) 長母音「oo」と短母音「o」
(5) 5つの声調
(6) Trの発音

(1)まずタイ語には、息を吐きながら発生する有気音と、息を吐かずに発生する無気音との区別がある。pとph、tとth、kとkhは違う音なのだ。ここは日本語では区別をしないので、日本語でデジタル化された私の耳には、全て「パ」「タ」「カ」に聞こえる。

(2)次にタイ語では「ン」音は、nとngで区別する。これも日本語にはないので、日本人には両方とも「ン」に聞こえる。この点、アメリカ人が話す英語のように、はっきりとng音を発音してくれればまだ良いのだが(例えばHong KongとHon Konは明らかに違う)、タイ語ではそれほど強く区別はしないので、とても聞き取りにくい。

(3)タイ語には唇の先から出す「オ」と、のどの奥から出す「オ」の、二つの「オ」音ある。これも日本語でデジタル化された私にはどちらも「オ」であって、区別も難しい。

(4)上記の2つにはそれぞれ長母音の「オー」と短母音の「オ」があるが、これも素人には難しい。

(5)タイ語にはフラット、ロー、フォーリング、ハイ、ライジングの5つの声調があり、声調が違えば違う意味になる。

(6)子音の後に来るrはほぼ発音しないという法則があり、例えば英単語のshrineはシャインに、centralはセンタンに聞こえる。trongという音は、tongに限りなく近い。

先ほどの7つの単語をローマ字で書くと、それぞれ、toon, trong, ton, tong, toon, thoong, thong となるのだが(これでもオ音の区別と声調は表せていない)、上記の理由から、私の耳にはすべて「トン」に聞こえるのだ。雰囲気は伝わっただろうか。

実は、日常的にそれほど使う単語ではないので書いていないだけで、「トン」はこれら以外にももっとある。考えてみれば、トの音にtrも合わせて3種、オの音に長母音も合わせて4種、ンの音に2種、声調で5種あるのだから、組み合わせとしてはこれだけで120もあるのだ。さすがに全てに意味があるわけではないが。

聞き取るときにはまだ文脈からどの「トン」かは推測できるのだが、話すときとなると、カタカナでもローマ字でも表示しきれない音を頭にインプットできるわけもなく、絶望的だ。やはりタイ文字を覚えないと、タイ語はなかなか上達しない


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