腕時計のTACHYMETER(タキミーター)って何?
何気なく使っている腕時計。よくよく見ると文字盤の外側にTACHYMETERと書いてあり、大きな円を描くように360-60までの数字が並んでいる。一体コイツは何に使うんだ?
一言でいうと、TACHYMETER(タキミーター、タキメーターと読む)はストップウォッチと連動させた時速表示板だった。使い方は、ストップウォッチをスタートさせ、車や自転車が1キロ、1マイルなど1単位の距離を走ったところでストップウォッチを止める。このとき、ストップウォッチの秒針が指している場所に表示されている数字が時速だ。
時速というのは言うまでもなく距離/時間だ。例えば1kmを40秒で走った場合の時速の求め方は、1km/40秒で出した秒速(0.025km/s)に、3600を掛けた数字になる。こうして算出した時速は90km/hだ。
ここでもう一度時計の外側の文字盤を見ると、ストップウォッチが指している40秒のところに90と書いてあるのがわかる。ようするにこの文字盤は、1単位÷所要秒数でわかる秒速(単位/s)に3600をかけて時速(単位/h)にした数値が書かれているのだ。自分でいちいち計算しなくて良いのが便利だ。
なおTACHYMETERは英語だが、これはギリシャ語源で「素早い」を意味する「TACHY」と、計測器の「METER」を組み合わせた単語だ。なお自動車にはTACHOMETERというのがついているが、これはエンジンの回転速度計であり、似て非なるもの。では自動車についている時速計の名前はというと、ODOMETERという。ODOは「道、動く」などを意味するギリシャ語源だ。
なるほど、TACHYMETERはなかなか便利だ。だが自動車にはODOMETERがついているので必要ない。これを使う機会があるのは、サイクリングの時くらいか。しかも距離表示があるところでの。うーん、あんまり使う機会はないかもしれない。
[※参照]
http://en.wikipedia.org/wiki/Tacheometer
http://drbilllong.com/GrLaRoots/Tachy.html
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