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2007.10.01

マレー語を表記する3種の文字

Kedaiマレーシアに行ったことがある人は、左のようなローマ字で書かれた看板を目にしたことがあるだろう。現在マレー語はローマン・アルファベット26文字で表記される。ところがマレー語(およびインドネシア語)をローマ字で表記するようになったのは実はわりと最近で、19世紀後半に始まるイギリス植民地時代からだ。それまでは、ジャウィ文字という、アラビア文字の一種を使っていた(下の写真)。



Jawiジャヴィ文字は、マレーやインドネシアの地にイスラムが普及した14世紀頃から使われた。14世紀末にマラッカに建国されたマラッカ王国は、イスラム商人との貿易の促進のため、国王がイスラム教に改宗したり、イスラム国宣言したりしている。こうしてアラビア文字(ジャウィ文字)が使われるようになり、これは約500年続く。

Palembangではイスラムが来る前はというと、インド系の文字を使っていたようだ。当時のマレーとインドネシアはシュリヴィジャヤ王国の版図であったが、インドネシアのパレンバンに残るシュウリヴィジャヤ王国建国を示す7世紀の石碑が、パラッヴァ文字で書かれている(左の写真)。パラッヴァ文字というのは、南方ブラーフミー文字の一つで、現在のヒンディー語表記などに使われるデーヴァナーガリー文字の親戚だ。

同じ言語を表記するのに大きく体系が違う3つの文字の歴史を持つ、特異な歴史だと思う。

[※参考]
ジャウィ文字 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%A6%E3%82%A3%E6%96%87%E5%AD%97

ブラーフミー文字http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%95%E3%83%9F%E3%83%BC%E7%B3%BB%E6%96%87%E5%AD%97

#ジャウィ文字の写真はこちらのサイトからいただきました。

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