« 世界大学ランキング ~ タイ・マレーシアの場合 | トップページ | 頭とお尻、触られるとしたらどっちが嫌? »

2007.09.16

バンコク大鳥居の正体

Saochingcha2まずは左のバンコクのお寺の写真を見て欲しい。左端に真っ赤な巨大な鳥居のようなものがあるだろう。高さは20メートルを超える。上部に鶏のとさかのようなものがついているが、それをはずせば日本の神社の鳥居とそっくりだ。これと同じものは、タイ南部のナコンシータマラートにもあった(二枚目の写真)。

日本の鳥居とあまりにもよく似ているから、なにか関係があるんじゃないか?という疑問から、調べてみた。

この赤い鳥居はサオチンチャーという。直訳すると「ブランコ柱」の意味だ。

Wikipedia英語版によると、これはスコータイ王国にて毎月行われていた12の王室儀式の一である、「トリ・ヤムパワイ」という宗教儀式に由来するものである。トリ・ヤムパワイはバラモン教に由来する儀式で、バラモン教の次のような物語の再演である。すなわち、

「ブラフマーがこの世を創造し、管理者としてシヴァを送った。シヴァが地球に下りるときナーガ蛇が山々に巻きついて地球を固定しシヴァを助けた。シヴァが地球が安定した物体であることを確認すると、ナーガ達は海に移っていった。」

Swingnakhonサオチンチャーの二本の柱が山を象徴し、地面の円形の土台が地球と海を表すのだそうだ。

この儀式においては、4人の司祭がサオチンチャーにぶら下げたブランコに乗り、前後に大きく揺すってサオチンチャーのてっぺんにおかれたコインの袋を掴もうとするのだそうだ。これが何を意味するのかはよくわからないが、あまりに危険で過去に多くの死者が出たため、1935年以来中止されている。

ところで、日本の神社の鳥居の由来については諸説あるが、機能としてみたとき、日本の鳥居は神の聖域と俗世界を分ける境界として機能している。他方でサオチンチャーにはそのような意味はないので、形は似てるが両者には直接の関係はないであろう、というのが今日の結論です。

[※参考]
http://en.wikipedia.org/wiki/Giant_Swing

#今日も読んでいただいてありがとうございます。にほんブログ村 科学ブログ 人文・社会科学へ

|

« 世界大学ランキング ~ タイ・マレーシアの場合 | トップページ | 頭とお尻、触られるとしたらどっちが嫌? »

08 - 孝現学」カテゴリの記事

■B1 - タイ王国」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/12604/16438761

この記事へのトラックバック一覧です: バンコク大鳥居の正体:

« 世界大学ランキング ~ タイ・マレーシアの場合 | トップページ | 頭とお尻、触られるとしたらどっちが嫌? »