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2007.09.21

アフリカを回るインド航路の開拓

Africa_2昨日フランシスコ・ザビエルの航海図を掲載した。彼の航海年は1541年で、約1年1ヶ月かけて、ポルトガルのリスボンからインドのゴアに到着している。

ところで、左図の通り、アフリカはとてつもなく大きい。北緯35度近辺から南緯35度近辺にまたがり、南北の長さは約8000キロもある。アフリカを回ってインドに至るインド航路の開拓は、大変なことだったろう。

もちろん、この航路を開拓したのはザビエルや彼の乗る船の船長ではなく、それまでに先駆者によって開拓されていた。ゴアやマラッカにもそれなりにポルトガルの拠点ができていたからこそ、宣教師を派遣してカトリックの布教をしよう、という話が出てくる。

Gama_route_1さて、ではこのアフリカを回ってインドに至る航路を開拓した 一番の功労者は誰かというと、教科書にも乗っている有名人、バスコ・ダ・ガマだ。右図は彼の第一回航海図。1497年7月8日にリスボンを出航し、1497年11月22日にアフリカ南端の喜望峰(ケープタウン)を通過し、モザンビークに到達する。ここで水先案内人を雇い入れて、1498年5月20日、インド南西のカリカットに到達した。出航から約10ヶ月かかっている。

が、ポルトガルからケープタウンそしてアフリカ南端のアガラス岬までの道のりは、バスコ・ダ・ガマ以前に開拓されていたのである。果てしなく南に伸びていると思われたアフリカ大陸の最南端を探り当て、その航海の道筋をつけた人も、バスコ・ダ・ガマと同じかそれ以上の功労者だろう。その人の名は、あまり有名ではないが、バルトロメウ・ディアスという。同じくポルトガル人だ。

Bartolomeuバルトロメウ・ディアスの航海図は左の通り。1487年の8月か9月にリスボンを出発し、1488年2月にモッセル湾を、1488年5月にケープタウンを発見し、1488年12月にリスボンに戻っている。往復で約16ヶ月の航海だ。

なお彼はバスコ・ダ・ガマの第一回航海にも部下として水先案内人を務め、アフリカ西端のヴェルデ岬まで同船している。さらに、彼はペドロ・アルヴァレス・カブラルが率いた第二回インド遠征隊にも同船し、ヴェルデ岬沖で嵐に合い漂流の結果、ブラジルを発見することになる。

大航海時代の話は、調べていても書いていてもとてもわくわくする。人間の知恵の限りを尽くして未知のものに挑戦する開拓者精神と、海を舞台としたスケールの大きな冒険物語に大いに共感するのだ。

[※参考]
http://en.wikipedia.org/wiki/Vasco_da_Gama
http://en.wikipedia.org/wiki/Bartolomeu_Dias
http://en.wikipedia.org/wiki/Pedro_%C3%81lvares_Cabral

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