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2007.09.19

ソンクラーナカリン大学 プーケット校 サービス産業学部 タイ学科(2)

Psu1 先週に引き続き、ソンクラーナカリン大学(英語名称:プリンス・オブ・ソンクラー・ユニバーシティ)の話。今回のトピックは講師と学生達です。

◆講師陣
まずサービス産業学部全体に言えることだが、講師陣がとても若い。タイ人講師は大半が20代、30代だ。

これは一つには観光系の学科が多いので、学問の蓄積よりも、実際に役に立つ技術や情報を教えられる人が必要だという事情による。いわゆる学者肌ではなくて、現場肌の人が多い。もう一つの原因は、おそらく予算だろう。ここで働くタイ人講師の給与は安く、月12,000バーツとも15,000バーツとも言われている。民間のホテルや旅行会社のマネジャー級ならその倍を稼ぐことも難しくはないから、どうしても子供にお金がかかるような年代の人は離職してしまう。

講師の男女比は40/60くらいだ。もっともタイは女性の社会進出が進んでいる国なので、これは驚くにはあたらない。

驚いたのは、同学部タイ学科には教授の肩書きがつく人が学科長の一名しかいないこと。その学科長も教授ではなくて、准教授(Associate Professor)だ。その他の10数名の講師は、みな一年契約の常勤講師である。スタートしてまだ3年の学科で、学科全体の生徒数が70名ほどしかいないので、ずいぶん予算上の制約があるようだ。自然、研究機関というよりは教育機関という側面の方が強い。

講師の質は玉石混合で、優秀な講師とそうでない講師との実力差が天と地ほどある。

これらのタイ人講師に、多国籍の外国人講師が加わり、講師軍団を構成している。外国人講師は語学だけでなく、自国の哲学や歴史をかけもちで教えていることが多い。

人数が3学年合わせて70名ほどしかいないので、自然、授業は全授業がゼミ形式になる。講師との距離が近いので勉強に身が入る反面、レポートや発表などが結構忙しい。

◆学生たち
プーケットはもちろん、ソンクラー、パタニ、パッタルン、ナラティワート、ヤラー、サトゥンなど、生徒たちはタイ南部各地から来ている。バンコク出身者は少数、北部や東北部の出身者は少なくてもタイ学科には皆無だ。

この学費の高い学科に子供を通わせることができるくらいだから、生徒は裕福な家庭の出身が多く、携帯電話やデジカメも最新機種を持っていたりして驚く。しかし中には日本でいう育英会奨学金のようなものを使って来ている学生もいる。

出身地が遠く離れているので、学生はほとんどが大学に併設されている寮住まいだ。中には学校の近くに部屋を借りている学生もいるが、バイクを持っているくせに徒歩圏内に部屋を借りる。バイクで10分もかけて通学する、という発想はあまりないようだ。結果、ほとんどすべての学生が大学近辺に四六時中いて、彼らは朝も昼も夜も友人と一緒だ。あまりプライバシーはないようだが、彼らはむしろ孤独を嫌う。

Psu2アルバイトはしていない。これは、バイトするくらいならその分勉強しなさい、という親心だ。大学の成績については、日本の大学生は単位さえとれればいいや、という学生も結構多いが、ここの大学生は成績を気にして比較的きちんと勉強する。授業のほとんどがゼミ形式のため、学生たちはレポートやプレゼンの期限に追われ、空きゴマも図書館にいることが多い。サークル活動はほとんどない。勉強が忙しくてそんな時間がないというのが現実だ。ただ、授業での共同作業や研修旅行が頻繁にあるので、これがサークル活動のような親睦の役割も果たしている。また授業もゴルフあり、西洋音楽あり(バイオリンが50本ある)と、バラエティ豊かだ。

いつも友達と一緒にいるせいか独り立ちしておらず、一人でプレゼンができない学生も多い。文章をまとめたり、自分の考えを発表したりするのは日本の学生の方が上手だ。タイの学生の方が優れていると思うのは、手先の器用さとエンターテイメント性。

日本の大学生に比べるとはるかに子供っぽいが、斜めに構えた奴は少ないし、病んでる奴もいないのが良い。

#次週に続きます。次週はタイへの留学先としてみたときの評価です。

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