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2007.09.10

ラマダンまであと2日

Mosque昨晩はイスラム教徒の友人Tに連れられて、プーケット島東部のシャロン湾近くのムスリムセンターへ行ってきた。五人の中学生がクルアーン(コーラン)30章を読み終えたことを祝う式典があるから、きっと面白いよ、と誘ってくれたのだ。

クルアーン30章というのがどれだけの量なのか想像もつかないが、大人に大いに褒められていたので、大きな一区切りなのだろう。なおクルアーンは原典にあたることが重要とされているため、タイ語の完訳というのはない。あるのはアラビア語原文の解説書だけだ。この子たちも一生懸命読んだんだろうな。

Muslimcenter広場の脇にはちょっとした食堂が並び、カレーそば、フレンチトースト、うずら卵の揚げ物など、簡単な食べ物が売られていた。この激甘のフレンチトーストを食べるのは、子供たちではなくて、大人たち。しかも男の。酒を飲まない彼らは甘いものが大好きで、砂糖をたっぷりまぶしたフレンチトーストをつまみに、これがまた激甘の紅茶を飲みながら談笑する。子供たちは走り回って遊んでいた。服装は、男性は白装束が多く、たまに黒もいる。女性はきらびやかなムスリムドレスもいたが、ジーンズもいて、いろいろだ。

夜8時、「アッラーアクバル~」とモスクからの大音量が流れると、礼拝堂に皆が集まってくる。礼拝堂の前には専用の水道がずらりと並んでおり、彼らはまず、口をすすぎ、手を荒い、顔、足もきれいに洗ってから入室する。三回ずつだそうだ。男性と女性は別室でお祈りする。子供は女性と一緒だ。

皆が礼拝堂の奥へ奥へと詰めていく。これは前に行けば行くほど評価が高いからだそうだ。一番奥にはリーダーが一人いて、皆、彼の動きに合わせてお祈りを行う。西の方向(メッカーの方向)を向き、何か神をたたえる言葉を言いながら、立って、ひざまずき、額を深く地面につけ、また立って、と4セット繰り返していた。所要時間は約15-20分くらいか。イスラム教徒は一日5回のお祈りをすべきとされているが、現実には現代人には5回は難しく、朝と夜のみ行う人も多いようだ。朝は2セット、夜は4セット。

友人Tは生理だったので参加できなかった。生理のときは不浄とされ、礼拝堂に入れないのだそうだ。まあ今日は私のガイドということで、お祈りは心の中のみで行うことに。

Mc2 お祈りが済むと、集会が始まった。グラウンドに椅子を運んできて、夜風に吹かれながら行う青空集会は、なかなか心地がいい。座席は男性席と女性席が完全に分けられていて、壇上に向かって、右が男性席、左が女性席。夫婦のみ隣り合って座ることができ、この場合は、二人で女性席に並んで座る。

四名の有識者が壇上に並び、この日は断食月ラマダンまであと数日ということで、代わる代わるラマダンの意義を訴えていた。彼らの話の内容は専門的すぎてよくわからなかったのだが、友人Tが一般的なことをいろいろと教えてくれた。

・ラマダンとは9番目の月のことで、マホメットが神の啓示を得た月である。
・普段よりもお祈りの時間も長くなるし、読むクルアーンの量も多くなる。
・ラマダンでは断食をする。太陽が出ている間は食べものはもちろん、水も飲めない。
もちろんガムも噛めない。でも日が沈んでからは飲み食いOK。
・性行為もダメ。でも日没後はOK。
・断食そのものが第一目的ではなく、神の教えを再確認することが目的。
・生理の女性は断食をしなくてよいが、事前に埋め合わせをする。
・学校は早く終わる。
・罪人も罪を悔い贖罪すれば、罪を許される。
・普段は生活パターンがばらばらの家族でも、この時期に限っては皆一緒に夕食を囲むことになり(皆同じ時間におなかをすかせている)、ラマダンの月は家族団らんの月でもある。

普通に日常生活をしながら、日中一切水を口にしないのは大変なことだろう。「ガムも噛めないから口臭が気になるわ。もし臭ったらごめんね~」だそうだ。9月12日夜からの一ヶ月、彼女から目が離せない。

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