タイの旧暦
大学のタイ民俗学の講義で、タイの旧暦につき教わった。タイでは現在でも宗教行事の多くは旧暦に従って行われるので、一応知っておくと便利だ。
タイの旧暦はいわゆる太陰暦で、中国のものとほぼ同じである。月の満ち欠けを基準とし、新月の度に新しい月とする。この周期は約29.5日なので、奇数月を29日の月、偶数月を30日の月として月の周期とのバランスを取り、一年を12ヶ月、354日とする。ただ基準月が中国より2ヶ月早いようで、中国の旧暦1月1日は、タイの旧暦では既に3月1日になっている。
ユニークなのは、一ヶ月を更に、新月から満月までの期間(クーン)と、満月から新月までの期間(レム)に2分して日にちを数えること。例えば、「12月のレムの15日」「1月のクーンの3日」という感じだ。現代風にいえば、それぞれ12月30日と、1月3日のことだ。奇数月はクーンが15日間、レムが14日間で、偶数月はクーン、レム共に15日間だ。この辺はインド暦の系譜と思われる。
太陽暦とのずれを直す方法は、原則である1年=354日の年の他に、8月を二回繰り返すことで1年を384日とする年と、通常29日である7月を30日とし一年を355日とする年を、都度はさむことで調整している。
この詳細は授業で教えてくれなかったのでざっと手計算してみたところ、19年のうち7年を13ヶ月の年として、残りの12年のうち8年を通常年、4年を355日の年とすることで、19年間でずれを1/4日に抑えることができる。まあこんなところだろう。
ちなみに、以下の著名なタイの仏教行事は次の日に行われます。
- ワンマーカブチャー (万仏節) ・・・タイ旧暦3月の満月の日
- ウィサカブチャー(仏誕節) ・・・タイ旧暦6月の満月の日
- ワンアーサーラハブチャー (三宝節)・・・タイ旧暦8月の満月の日
- ワンカオパンサー (入安居) ・・・タイ旧暦8月の十六夜(レム1日)の日
- ワンオークパンサー (出安居) ・・・タイ旧暦11月の満月の日
【おすすめ】
「ランナータイ」の鈴木さんという方が、タイの旧暦について他に類のない詳細な情報を書かれています。素晴らしいです。
http://www.geocities.jp/lanna_thai_chiangrai/calendar/calendar.htm
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