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2005年11月の記事

2005.11.10

フットボールとサッカー

前日に続いてサッカー系の言語ネタを。

サッカーのことをサッカーというのは、実は世界的に見ても少数だ。アメリカ、日本、そして・・・? ラテン語諸国はみんなフットボール(futebol)だし、母国イギリスだってフットボール(football)だ。ドイツも fussball (正式にはssはドイツ文字)と書く。イギリス圏のオーストラリア、ニュージーランド、香港もやっぱりフットボールだし、タイでもやっぱりフットボールだった。あ、例外的にイタリアはラテン語圏だけど カルチョ calcioだけど。

このことが象徴するように、アメリカ文化というのは思ったほど世界の中心ではないと思う。
けどなんで日本はサッカーなんだ? 

ちなみに、サッカー選手のことも、Soccer Player と呼ぶのもアメリカくらい?で、世界的には圧倒的にフットボーラーです。ベッカムはフットボーラー、ロナウジーニョはフッチボリスタ/フットボリスタ(ポルトガル語/スペイン語)です。

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2005.11.06

英語のGODの由来は?

vishnu

インドネタ、続けます。

以前、9日間で北インドの三都市(デリー、アグラ、ジャイプル)とガンジス川流域(ヴァラナシ)を回った。移動は、ドライバー付で車を借り切った。いわゆる個人ツアーというプラン。普通はこんな豪勢な旅はしないのだけど、何せインドは広く移動が大変なのと、東南アジアともまた違う全くの異文化の地だったので、安全策を取った。

ところでこのドライバーは、簡単な観光ガイドも兼ねており、長い道中の話し相手にもなってくれ(英語の発音はかなりユニークだが)、ドライバーの良し悪しで旅の良し悪しがかなり左右される。暇そうにしている私に、彼は持ちネタを一つ披露してくれた。

「英語で神様のことをGODというだろう? あれはヒンドゥー教から来てるんだよ。ヒンドゥー教には三人の偉大な神様がいてね、創造神のブラフマーと、世界を維持繁栄させるウィシュヌと、破壊神のシヴァ。それぞれ、Generator、Organizer、Destroyerだね。ほら頭文字を取ってみるとGODだろ?」

ネタでしょう。念のため。

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2005.11.05

マハラジャの冒険

マハラジャといえば、思い起こすのは一世を風靡したディスコ。あるいは意味もなく登場人物がやたらと踊る代表的なインド映画。

この「マハラジャ」とは、豪華絢爛な宮殿や酒池肉林な生活が伝えられている、インドの王様のことなんですね。マハが偉大な、ラジャが王様の意味です。ちなみにその奥様(=お妃様)のことを、マハラニというんだ、とインドを旅行した際にドライバーが教えてくれた。

話は一転してタイへ。
タイのムエタイの聖堂に、「ラジャダムナン」というホールがあります。日本のキックボクサーも、よくここ認定のタイトルマッチに参戦していて、よく敗れて帰っていきます(笑)。K-1 MAXなどでも人気の「超合筋」武田幸三は、ここのタイトルを獲得した数少ない日本人の一人です。

先日タイで、ラジャダムナンの意味を聞いてみた。そしたら帰ってきた答えは、「ラジャ」は王様の意味で、「ダムナン・・・」はよくわからない、というものだった。あれ?ラジャが王様って、インドのマハラジャと同じじゃないか。

そこで違うタイ人に聞いてみると、タイ語にはインド・サンスクリット語からの借用語がすごく多いんだそうだ。サンスクリット語とパーリ語(同じくインドの言葉)からの語彙で、全タイ語の語彙の半分だとか。使ってる本人は、この言葉のルーツが何、なんて全く意識してないけど。

つまり、ラジャダムナンの「ラジャ」も、マハラジャの「ラジャ」も、ルーツは同じサンスクリットだったのだ。

こうしてまた、インドとタイがつながった。

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2005.11.04

忠誠を誓うのは・・・

私が泊まってる宿は、バンコクの中心地、サヤームのお膝元のゲストハウス。いつ行っても、たくさんの欧米人と少しの日本人でにぎわっている。中には1年くらい住み着いている人も。

昨日私がロビーでパソコンを叩いていると、景気のいい笑い声が耳に飛び込んできた。アメリカ人のおっちゃんが、オーストラリア人とカナダ人のカップルを捕まえてジョージブッシュ批判、イラク戦争批判をしているようだ。

そこに、いかにも軍人という体系の金髪碧眼の屈強な兄ちゃんが通りかかった。沖縄から来たばかりの米軍のパイロットだという。B-2爆撃機のミッションに関わっていて、イラクに爆弾を大量に落としたこともあるのだとか。そしておっちゃんの発言に、彼は自分の仕事が全否定されたと感じたようで、やがて口げんかが始まり、一石触発の危険極まりない状態になった。やばい。

ところが、おっちゃんの会心の一撃が出た。
「キミが忠誠を尽くすのはジョージ・ブッシュにじゃなくて、自由と民主主義を守る合衆国憲法にだろう?」

この一言で、怒り心頭だったパイロットはぐうの音も出なくなってしまった。さらに、この一言には彼も救われたようで、「そうだよな、憲法だよ。自由と民主主義だよ」とつぶやいて、おっちゃんと仲直りしてしまった。

憲法ってのは、本来こういうものなんだな、と思った瞬間だった。


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2005.11.03

観音様の冒険

ベトナムついでに、ベトナムネタをもう一つ。

ベトナムでは、観音様をたくさん見た。お寺はもちろん、公園の隅っこなどにも祭られてあって、ずいぶん庶民の信仰を集めているようだった。面白かったのは、どこの観音様も後光が差しているのだけど、これがネオンでつくられていること。中心から外側に放射線状にのびている黄色やら水色やらのネオンが、動いたり点滅したりして後光になっているのだ。パチンコ屋の看板のような、といえば伝わりやすいか。恐れ多いが。

ところで、同じ仏教国だけど、タイの寺院には観音様はいない。いや、厳密にいうと、一部の中華系(あるいはベトナム系)の寺院にはいるのだが、最も一般的な寺院にはいない。

これは仏教の伝播のルートが違うから。中国、ベトナムは(もちろん日本や韓国も)いわゆる大乗仏教だけど、タイはインド・スリランカ経由の小乗仏教(上座部仏教)。上座部仏教には、観音様なんていう、庶民の味方の有難い菩薩様はいないのだ。

タイで見る仏像には、アユタヤなどで見るシンプル?な仏像もあれば、胡坐を組む仏陀の下に蛇がトグロを巻いていたり、はたまた後光が5つの頭の蛇になってたりするのもある。カンボジアのアンコールワットのも同系統。この辺はヒンドゥーの影響だろう。

パキスタンあたりの古代の仏像には(これは博物館で見ただけだが)、ギリシャ神話の神様のような肉体美を持つハンサムな仏像がある。これは明らかにヘレニズム文化の影響を受けた仏様。

こうして、仏像を眺めて歩いてるだけでも、けっこういろんな発見があって面白い。

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2005.11.02

感謝と感恩


※注 これは日本の獅子舞です。

またタイに来ています。

昨日はバンコクで、タイ人(中華系じゃなくてタイ系の顔をしてた)が獅子舞をかぶって、銅鑼を鳴らしてパレードしているのを見た。なんだったんだろう?

タイ文化はヒンドゥーの影響が強いけど、中国文化の影響もところどころに感じる。ワットポーという有名なタイ寺院にも、関羽と張飛みたいな猛者が両側を固めて立ってる門があったりする。

中国文化圏とインド文化圏の境界ってどの辺なんだろう、なんて考えるのも旅の楽しみの一つだ。ベトナムまでが中華圏、カンボジアから西はインド圏だろうな。この辺はおいおいネタを小出しにしていきます。

ところで、日本、韓国、ベトナム。ともに中華文化圏の周辺に位置し、中国の影響を常に受けながらも独自の文化を育んできた国である。だから、変なところに共通項があったりして面白い。

例えば、韓国語でありがとうは、「カムサハムニダ」。このカムサを漢字で書くと「感謝」。中国語がルーツです。一方、ベトナム語でありがとうは、「カモン」。このカモンも実は「感恩」という中国語がルーツ。韓国ではハングルで原則として自国語を表記するし、ベトナムでは完全にアルファベット(フランス風+声音表記)で表記するので、ルーツが中国語にあるとは思いもよらないが、そうなのだという。

こういうのを知ると、韓国もベトナムもぐっと近くなる。だから旅はやめられない。

 

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