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2005.08.20

解散総選挙と「ええじゃないか」

衆議院選挙を9月11日に控え、日本が騒がしいらしい。らしいというのは私が現在タイにいるため直接肌で感じてはいないからなのだが、そのお祭り騒ぎぶりはこちらに居ても感じることができる。

そんなお祭り騒ぎに、「ええじゃないか」という幕末の社会現象を思い出した。農民や町民などの一般大衆が、仕事も家も放り出して、伊勢神宮まで踊り歩くという大衆狂乱運動で数ヶ月続く。沿道の豪商はそんな大衆に対してご馳走をふるまい、もし振舞わないと家を壊されたりする危険があったのだという。江戸時代の日本では、このような「お蔭参り」が70年に一度くらい起きていたという。(ええじゃないかについて詳しくはこっち。)

これほど大きなものでなくても、ブラジルのカーニバルやタイのソンクラーン、博多の山笠祭をはじめ、国の東西を問わずお祭りというのは、そういう性質を内在している。花火大会もそうだ。思いっきり暴れて、思いっきり金を使い、思いっきり疲れて、そして元の生活に戻る。

小さいレベルでは酒を飲んでくだを巻いたり、普段よりちょっと露出の多い洋服を着てみたり、行ったことのない場所に行ってみたり、という行動も同じような性質を持つ。少し日常を壊して、また元の日常をリスタートさせるのだ。こういう欲求は、そもそも人間という生き物に内在するものだろう。光がなければ影がなく、影がなければ光が浮かび上がらないように、爆発と安定は、人間の両面だ。

さて、解散総選挙というのは、一夜にして社会システムを一変させることができる現代の「ええじゃないか」なのだと思う。我々の憲法に組み込んである、とっても合法的で、でも革命的な。人類が歴史的に発明してきた、社会のガス抜き装置であり安定化装置なのだ。

だから、このお祭りを斜に構えずに、騒ぐだけ騒ごう。思いっきり暴れて、凝り固まった旧習を壊し、金を使い、疲れ果てればいい。

そして、リスタートしようじゃないか。

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