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2005年8月の記事

2005.08.29

人生の「経営管理指標」

昨日、複眼的に事業を評価するための指標が、事業を成長させていく上で必要だと書いたが、ふとこれは人生にも言えるのではないかと気がついた。

誰でも、自分の理想とする人生像があるだろう。だが仕事や家庭で忙しくしているうちに、大目標と小目標がずれてきてることはないだろうか?

例えば、優れたビジネスマンになりたいという大目標があり、そのために「年収をあげるぞ」という小目標を立てたのに、気がついたら給料に直接つながる営業成績ばかりに振り回されていたり、残業代目当てで残業していたり。あるいは、幸せな家庭を築くという大目標ためにマイホーム貯金を始めたのに、貯蓄という小目標に振り回されて出費を抑制してしまい毎日の楽しさ実感できなかったり。たまに「あれ、こんなはずじゃ」、と思ったりもするものの、小目標の達成には小目標達成の喜びや充実感があるので、いつしかずれていく。そして大きな視点で物を見ることを忘れていく。

そこで、自分の理想とする人生像を実現していくために、あるいは人生の大目標と日々の生活の中での小目標をすり合わせていくために、人生の「経営管理指標」があればとても役立つと思う。事業であれば、財務諸表やその他の経営管理指標が、経営の羅針盤になってくれる。これの人生版だ。

とりあえず、B/S的なもの(今の自分を表す書類)と、P/L的なもの(一定期間におけるプラス面とマイナス面を表す書類を定期的に作成し、将来のB/Sや理想的なP/Lと照らし合わせながら見てみてはどうだろう? たとえば、小説家になりたいという将来のB/Sを持つ人が、今月は文章力を磨いたので、今月のB/Sでは文章力が1ランクアップした、とか。毎日を充実させたいと願うOLが、今月のP/Lと理想のP/Lを照らし合わせて、今月はお金は余ったけどちょっと外出が少なかったかな、とか。

なんかすごいものが出来そうな気もするのだが。

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2005.08.28

事業経過報告3 投資の時期

会社を黒字化するにはどうしたらいい?
ある程度の売上・粗利が上がっている会社であれば、実は答えは簡単である。販管費を抑制すればいい。つまり、人件費や広告宣伝費や研究開発費を抑えれば、単年度のP/Lは「黒字」化できる。

だが、人件費を抑えれば優秀な人材が離れていってしまうし、広告宣伝費を抑えればだんだんと顧客が減っていくし、研究開発費を抑制すれば中長期的には売り物のない会社になってしまう。

だから、冒頭の「黒字」は不健全な黒字なのだ。だが世の人は、経営指標としてとかく単年度の営業利益・経常利益を追いがちなので、不健全な黒字であっても「黒字」を見て「ああすごいね」と思ってしまう。そしてそれに引きずられて、販管費を抑制して黒字を作り出す経営者も少なからず存在する。

実は私もこの落とし穴にはまっていた。
単月の収支を見て、「おお今月はx円の利益がでたな」と、気がつくと営業利益が唯一の経営指標になっていた。そして、「この商品は評価損になる可能性が高いから買うのやめとこ」と、物販業者における研究開発費ともいえる新商品開拓を、自然と抑制していた。

だが、商品の売れる売れないはこちらの見込みどおりにはいかないもので、「売れないかも」と思いながらのチャレンジが思いがけなくいい結果を招くことも多々あるので、成長したければチャレンジも必要なのである。

要するに、ゴールをxx円の黒字、としてしまうからこの落とし穴にはまるのだ。他のゴール、すなわち他の財務諸表の数値はもちろん、販売商品点数、新規顧客数、企業のブランド力など、財務諸表では発見できないゴールも設定し、事業を複眼的に評価しなければならないのだ。

とりあえず、今はチャレンジの時期であることを再認識して、変に利益をひねりだすのはやめよう。

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2005.08.27

トニー・ジャーの最新作を見る

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先日、サイヤムスクエアで、上映中のトニージャーの最新作を見た。タイトルはタイの名物料理に引っかけた「トムヤムグン」。トニージャーとは、オンバック(日本でのタイトルは「マッハ」)でブレイクしたムエタイアクション俳優だ。

前作のオンバックは村から盗まれた仏像を取り戻すために悪と闘うストーリーだったが、今度は盗まれた象の親子を取り戻すために悪と闘うストーリー。ようするに同じようなもんだ(笑)。同じ監督で同じファミリーでつくったのだろう。役者も同じのが何人も出てる。

カポエラファイターと戦ったり、KING OF THE CAGEにいそうなマッチョマンが出てきたり、剣術使いが出てきたり、迫り来る何十人もの敵を全て関節技で骨を折ったり、と盛りだくさんで、アクション面は前作以上。善悪がはっきりしていて、トニージャーは絶対に負けないので、水戸黄門のように安心して見れます。最初のタイ北部の農村のソンクラー祭り(水祭り)のシーンも良い。それからジャッキーチェンがちょい役で出てきてたのにはびっくり。

十分満足して、値段は100バーツ(約300円)也。実は東京にあるものでバンコクにないものはないんじゃないか、というくらい、バンコクには物も文化もあふれている。例えば映画ならハリウッドの他にも日本映画もヨーロッパ映画も来るし、スポーツはMLB(大リーグ)もプレミアリーグ(サッカー)もロジャーフェデラー(テニス)も全てテレビで見れる。料理だって何でもありだ。そして値段は東京よりかなり安い。

バンコクに来れば、東京よりも一ランクも二ランクも上の都会生活が堪能できます。 


 

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2005.08.20

解散総選挙と「ええじゃないか」

衆議院選挙を9月11日に控え、日本が騒がしいらしい。らしいというのは私が現在タイにいるため直接肌で感じてはいないからなのだが、そのお祭り騒ぎぶりはこちらに居ても感じることができる。

そんなお祭り騒ぎに、「ええじゃないか」という幕末の社会現象を思い出した。農民や町民などの一般大衆が、仕事も家も放り出して、伊勢神宮まで踊り歩くという大衆狂乱運動で数ヶ月続く。沿道の豪商はそんな大衆に対してご馳走をふるまい、もし振舞わないと家を壊されたりする危険があったのだという。江戸時代の日本では、このような「お蔭参り」が70年に一度くらい起きていたという。(ええじゃないかについて詳しくはこっち。)

これほど大きなものでなくても、ブラジルのカーニバルやタイのソンクラーン、博多の山笠祭をはじめ、国の東西を問わずお祭りというのは、そういう性質を内在している。花火大会もそうだ。思いっきり暴れて、思いっきり金を使い、思いっきり疲れて、そして元の生活に戻る。

小さいレベルでは酒を飲んでくだを巻いたり、普段よりちょっと露出の多い洋服を着てみたり、行ったことのない場所に行ってみたり、という行動も同じような性質を持つ。少し日常を壊して、また元の日常をリスタートさせるのだ。こういう欲求は、そもそも人間という生き物に内在するものだろう。光がなければ影がなく、影がなければ光が浮かび上がらないように、爆発と安定は、人間の両面だ。

さて、解散総選挙というのは、一夜にして社会システムを一変させることができる現代の「ええじゃないか」なのだと思う。我々の憲法に組み込んである、とっても合法的で、でも革命的な。人類が歴史的に発明してきた、社会のガス抜き装置であり安定化装置なのだ。

だから、このお祭りを斜に構えずに、騒ぐだけ騒ごう。思いっきり暴れて、凝り固まった旧習を壊し、金を使い、疲れ果てればいい。

そして、リスタートしようじゃないか。

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2005.08.18

終戦記念日 in 香港

運よくというか運悪くというか、8/15の終戦の日を香港で迎えた。韓国と中国以外は大丈夫だろう、と思っていたが、そういえば香港は中国だった! こりゃ危険だ。あまり大きな顔して街を歩くべきじゃないな、ともっぱらKFCで仕事をしていた(香港ではKFCのほとんどがホットスポットになっている)。
 
新聞は小泉さんの談話を一面で取り上げて、10年前の終戦50周年の村山さんの談話と比較していた。また、ゴー宣の小林よしのりの史観の記事や、靖国に参拝する右翼青年も写真つきで紹介していた。意外だったのは、日本人女性が上海で経営するケーキ屋さんが甘いケーキで中国人の心を溶かしてる、という記事。新聞が掲載するのは批判だけじゃない。

また、日本大使館前では、まだ戦後補償は終わってないとデモがあったらしいことを聞いた。
 
ただ、街中は普通どおりで、KFCでも床屋さんでも日本人であることがバレてしまったが、別に罵声を浴びせられたり、食べ物に異物を入れられたり、石を投げられたりすることもなかったし、KFCでは普段どおり邦楽ポップスのインストが流れていた。

政治レベルで解決すべき問題は、さっさと解決して欲しいものだ。

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2005.08.17

事業経過報告2 在庫に目をやると

これまでは損益(P/L)中心で収支管理してきたが、やや規模が大きくなってきたので、キャッシュフローや在庫量を把握すべくバランスシートもつくることにした。

設立時に300万円あった現預金は、140万円にまで減っている。什器備品が40万円ほど。そして商品在庫が74万円。ん?実感に比べてちょっと多い。

何がこんなにと一覧を調べてみると、ほとんど回転していない商品、いわゆる不良在庫がトータルの在庫金額を押し上げていることが判明した。これはあかん。さっそくセール価格で売りさばくことにした。

物販を生業とする全ての者にとって、在庫管理というのは最重要な課題の一つだ。だが、商材が輸入品である者にとっては、さらにいくつかの点で在庫管理は重要なのである。

(1) 商品の輸入にはどうしても時間がかかるので、在庫がないということはすなわち失注を意味する。逆に在庫があれば、在庫がないよその店から客が流れてくる。
(2) 国内注文とは異なり、海外からの商品は到着日が遅れることも多く、納期に少し余裕があることが望ましい。
(3) 輸送料金は大口にしたほうが単価が安くなるので、一度に大量発注すれば利幅を大きくできる。
(4) 為替レートで5%くらいは利益率がぶれるので、レートのいい時に大量発注したい。

以上のような在庫保管のメリットがある一方で、いうまでもなく、過度な売れ残りは倒産をも招きかねない。
結局一番大切なものは、正確な在庫数量の把握と、正確な見込み販売数量、そして勝負師の勘なのである。

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2005.08.16

事業経過報告 1  月次売上

 このブログは友人とのコミュニケーション・ツールとしての役割も果たしているため、私の現状を心配してくれている(と信じる)友人達に近況を報告したい。

 会社を退職して半年。
 試行錯誤しながら、7月の月次売上げは100万円まであとちょっと、というところまで来た。年間に換算すると約1000万円。まあまあ健闘してるという見方もあるだろうし、そんな些細なもんかい、という見方もあるだろう。確かにサラリーマン時代の営業予算とはゼロが1つ2つ違う。だが、このくらいの売上があると大人一人が一応食えるので、やっと一安心できたところである。

 ただ、当初目指していた輸入卸商という方向性とは、ちょっと違ってきている。7月の売上でいうと、対消費者販売が売上げの9割で、対小売店販売は1割程度である。もっとも、非常に安易に「小売は面倒だからなぁ」という程度で卸商を志向していたのだが、少し考えてみれば、卸商には卸商の役割があり、それを果たしていないのに卸商ができるわけがない。

 一般的に、卸というのは次のような役割を持っているのだと思う。
(1)小売商を束ねた巨大な販売力を背景に大量に商品を買付けて廉価で小売商にさばく
(2)掛売り販売(末日閉め翌月末日払いなど)による小売商に対するファイナンス機能
(3)市場ニーズにあった商品の調達機能

 私の場合(1)と(2)はできないし、する気もない。むしろ(3)だけで勝負しているのだから、小売店としては私と組むメリットはさほどない。自然、対消費者販売中心になるわけだ。

 次の当面の目標は、サラリーマン時代よりも可処分所得の多さを実感できるであろう数値、月商150万円だ。

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2005.08.14

中村俊輔はケルト人か?

shunsuke_celtic

サッカー日本代表MFの中村俊輔が、イタリアのレッジーナからスコットランドのセルティックに移籍した。屈強なスコットランドリーグで、あまりフィジカルが強くないと思われる彼が活躍できるのか心配だったが、これまでは順調な活躍ぶりのようで、非常に喜ばしい。

ところで、最初に移籍先のチーム名を聞いたときは驚いた。CELTICS・・・ケルト人のことだ。そしてユニフォームを見てまた驚いた。グリーンのボーダーに、四葉のクローバー。これは聖パトリックのシンボルじゃないか。アイルランド系文化をアイデンティティーとするチームであることは容易に想像できる。こんなチームに、どう見たって日本人の彼が入団して大丈夫なんだろうか。それに移籍先はスコットランドのはずだが、なぜアイルランド文化? 

と考えてはじめてみたものの、いかんせんアイルランド文化に対する前提知識がないので、よくわからないことだらけだ。そこで、少し調べてみることにした。

まずケルト人とは民族名だ。そのルーツは中部ヨーロッパで、広くヨーロッパ全土に広がったようだが、大陸のケルト人はローマ帝国に征服されローマ化した。一方で紀元前6-7世紀頃からブリテン諸島のアイルランド、スコットランド、ウェールズ、コーンウォルなどに移住したケルト人は、その地理的条件もありローマ帝国の影響が少なかったため、独自の文化を育んでいき、現在に至る。通常「ケルト」というときは、このブリテン諸島の狭義のケルトを指すことが多いようだ。

ケルト人の宗教は、伝統的にはドルイド教と呼ばれる自然崇拝の多神教。だが432年、ローマ教皇の命を受けアイルランドにカトリックの布教に行った人がいる。聖パトリックだ。彼はケルトの宗教観を改宗させるのではなくキリスト教とケルトの宗教観を融和させる形を取りキリスト教を布教した。現在でも彼の命日の3月17日は聖パトリック日として、盛大なお祭りが催される。また、布教の際シャムロック(三つ葉のクローバー)を手に『三位一体』を説いたためシャムロックは彼のシンボルとなっている。シャムロックの色(緑色)もまた、彼のシンボルであるようだ。そして、ほとんどがカトリック教徒である現在のアイルランドでは、彼はまさに民族の象徴であるようだ。

チーム名がCELTICS、ユニフォームが聖パトリックというスコットランドのセルティクスというチームは、人種的にはアングロサクソン、宗教的にはプロテスタントがマジョリティーであるイギリスにおける、ケルト&カトリック文化の象徴なのだろう。俊輔が入団したのは、そんなチームだ。

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