« 会社設立 後編 | トップページ | バンコク王宮前広場の観光客詐欺の方程式 »

2005.06.12

知識こそ力なり ~ 名門哲学

バンコク行きのビーマン・バングラディッシュ航空の中で、バングラディッシュ人のEさんと隣になった。
日本語を流暢に話すので理由を聞くと、琉球大に1年留学したことがあるんだという。琉大時代は中古車をアジアに売って生活資金にしていたらしい。今は貿易事業を営んでいてしていて、52カ国と取引があるんだとか。「ぜんぜん遊ばない。だって時間がもったいない」と、寸暇を惜しんで世界中を飛び回っている。英語も流暢に話すので理由を聞くと、高校はイギリスの高校に行ったんだという。さらに韓国語も中国語もOKで、全部で7ヶ国語を話す。大学はダッカ大学(バングラディッシュ)を出ており、一族は国ではとても名門の出のようだ。親族に医者が3人、姉は弁護士、兄は科学者、叔父が裁判官等々、聞き出すと次から次へと飛び出してきた。

バングラディッシュ人というと一般に貧しいとか、洪水大変だろうな、とかいうイメージを持ってしまうが、こういう人もいる。もっとも貧しい人は飛行機には乗らないが。

その彼はお金は重要ではないという。「一番重要なのは知識。知識があればお金は生み出せる。」 これはどうも彼の一族の哲学らしい。子供をイギリスや日本に留学させるのも、いい教育を積ませるのもそういう哲学から来ている。そうして得た知識が、代々一族を名門たらしめている。名門は血ではない。知識だ。分野は何であれそこそこの地位を確立しないと一族の中で人として認められないので、Eさんも必死に頑張っているようだった。

そういう彼は、教育は投資だと考える。投資する分野は本気で真剣に選び、投資からリターンを求める。そのためのイギリス留学であり、ダッカ大学であり、琉大留学であった。一般の日本人が大学に行ったり専攻を決める理由とはあまりに異なるのが面白い。


ひとしきり感心した数時間の後、最後に名刺交換をした。見ると、「有限会社xx商事、貿易担当マネージャー」との肩書。ん?貿易を自営でやってるんじゃなかったのか? マネージャーって??? これだけの話をでっちあげたとはとても思えないし、知識人を感じるのだが、どこか山師的な匂いのする謎の男であった。

|

« 会社設立 後編 | トップページ | バンコク王宮前広場の観光客詐欺の方程式 »

06 - 政治・経済・社会」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/12604/4520191

この記事へのトラックバック一覧です: 知識こそ力なり ~ 名門哲学:

« 会社設立 後編 | トップページ | バンコク王宮前広場の観光客詐欺の方程式 »