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2005.06.14

癒しのハードロックカフェ

バンコクのサヤームスクエア内に、ハードロックカフェがある。先週の日曜日、10年ぶりに探していってみたらまだ同じ場所にあった。客層は欧米人と、欧米人が連れてきたのか誘われるのを待ってるのかどちらかの、露出の多めのタイの女の子。

バンコクは外国人にとって、癒しの街だと思うことが多々ある。ここにいる外国人は、何らかの理由で本国を出た人たちだ。老夫婦、旅行者、仕事で来ている人、いろんな外国人を見るが、中には本国に居場所がなくてというタイプもいる。バンコクという街には、これらの人たちをひっくるめて包んでくれるような温かさがあるようだ。

いかにももてなさそうな中年の欧米人が、若いタイの女の子を連れている。彼らもまた、バンコクに癒されている人たちの一人だ。たとえ金の切れ目が縁の切れ目であっても、ひと時の安息を得るのだ。時には嘘から真がでることもあるだろう。

ハードロックカフェではパンクロックバンドが「ロック」を演奏していた。ローリングストーンズ、ワム!、カーペンターズ、ミッションインポッシブルのテーマ・・・と誰でも知ってるナンバーが続く。そういえば10年前もこんな曲目だった。いかにパンクにアレンジしていても、曲が曲だけに、聞いている私は高校時代を思い出したりして、すっかり懐古モードに入っていた。いや、たぶんここに来ている欧米人にとっても同じなんだろう。ハードロックカフェという場所は、懐メロを聞きながら異郷の地において故郷を、若い頃を思い起こす癒し空間なのだ。癒しの街における癒しの空間がここにある。隣でちびちびジントニックを飲んでいる腹のでっぱったアメリカ人のおっちゃんにも、いろんな人生があったんだろうな、と思わずにはいられない。

ロックの精神が、体制や秩序への反発や現状打開への躍動感や変革への欲求にあるとすれば、これほど乖離した「ハードロック」もないが、ちょっと寂しくて、だが微笑ましい空間なのである。

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» ニューヨークとバンコクのハードロック・カフェ [Tomotubby’s Travel Blog]
ベーグルを食べてから、地下鉄の駅まで歩いた途中、ハードロック・カフェを発見しました。はじめてニューヨークに来たとき、ここで食事をして、ロゴTシャツ買いましたが、店の外装は変わっていなくて、なんだか懐かしいです。突っ込んでいるのが車で良かったかな。飛行機だと洒落になりません。 そういえばバンコクのハードロックカフェは、店の正面の壁からトゥクトゥク(三輪タクシー)のフロント部が�... [続きを読む]

受信: 2005.06.21 01:48

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