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2005.05.05

ティファナの夜

泊まっていたホテルのドアの外でドンドンとドアを叩く音がして起こされた。時計を見ると朝の5時半。私の部屋ではなかったが、何度も何度も繰り返しドンドン叩いている。遊びまくってきて朝帰りだろうか。しかしそれにしては中の友人を呼ぶわけでもなく、5分も10分もひたすらドアを叩いている。次に俺の部屋に来たらどうしよう。なんだか怖くてベッドの中で身を固くしていた。

そのとき、突如「パーン、パーン、パン、パン、パン」と5回、銃声とおぼしき重い金属音が聞こえた。外の革命通りだ。そしてすぐにパトカーのサイレンが聞こえた。恐る恐る窓から外を覘くと、前の広場がなんだかざわついている。生の銃声は初めてだ。とりあえず事情はよくわからないが非常事態かもしれない。

ドアの鍵を再確認し、何があってもドアは開けないと心に決め、耳を澄ましじっと事態の成り行きを見守った。

しばらくすると、外ではまた普段に戻ったかのように、二人のトランペッターと男性デュオのバンドが陽気なメキシコ音楽を奏ではじめた。こんなのは日常茶飯事なんだろうか。とても長く感じた時間だったが、時計を見るとまだ15分もたっていない。

いつしかドアを叩く音もやんでいた。1時間もすると外も朝の賑やかさにあふれ、非常事態が去ったことがわかった。しかし部屋の中が一番安全だと考え、念のため昼まで部屋にいた。結局、ドアを叩く音と銃声は何の関係もなかったんだと思う。しかしティファナって街は。。。

地球の歩き方の記述を見てみよう。

「気軽にメキシコ情緒を味わえる町。一方で、合法、不法を問わず、豊かなアメリカへの入国を試みる人々の基地として急成長し、現在では人口150万人を超えるといわれる。陽気な店のおじさんとのかけひきや、マルガリータを飲みながらマリアッチに耳を傾けたりと、自分なりの異文化体験を楽しもう。」

これを読む限り、お手軽にメキシコを楽しめる街、という以上の印象はもてないだろう。
だが、アメリカに戻ってから新聞やウェブで調べてみた。すると、いろいろ出てきた。近時特に残忍なドラッグディーラーがアメリカとメキシコの国境沿いに拠点を増やしており、ティファナもその街の一つであるとか、2005年の4月に入ってからティファナ市長の息子が暗殺されたとか等々。そして私が聞いた銃声。

地球の歩き方以外の情報源が必要であることを、身をもって学んだ。

もしティファナに行くなら、サンディエゴから日帰りで十分。東京から横浜に遊びにいくような感覚で行けます。

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コメント

わおー!こわーい!!気をつけてよ、ほんと。

投稿: JUNO | 2005.05.05 15:49

久しぶりに覗いてみたらそんな所に行ってたのね。私もメキシコに行ったときにアメリカに陸路で入ろうと考えたんだけど、危ないといろんな人に言われました。くれぐれも気をつけて楽しい旅を。何か美味しいものがあったら報告してください。
p.s.細かい情報が欲しいなら、地球の~よりもロンリープラネットがお薦めです。

投稿: かとちゃん | 2005.05.05 23:48

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