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2004.02.11

「韓国にいじめはないんだよ」

 旅に出るとたいてい一日中歩き回っているので、一日のカロリー消費量は相当なものだ。けどその分お酒の消費量もすごいのでぜんぜん痩せない。
 
 23日、24日と連続して南大門に行った。ここは東京で言えば日暮里や浅草橋あたりの問屋街といったところだろうか、生活雑貨屋から洋服屋まで、屋台がちょっと大きくなった程度のお店がずらりと並ぶ、ぶっちゃけネズミなどが走り回ってそうな汚いエリアだ。もっともここも再開発がすすんでいるようで、数年前に一部のエリアを取り壊してMESAという綺麗な大きいビルが建ちショッピングモールになった。ところが面白いことに、この時代の最先端を行くビルのフロアは屋台サイズに区切って間貸しされていて、そこに従来からの店が入る。わざわざ人の通り道まで、人が2人歩くと袖が触れ合うくらいの路地裏サイズになっていて、綺麗なビルの外観とは裏腹に中に入ると、やっぱり南大門がそこにあり、おばちゃんが商品の上にお盆を広げて韓定食を食ってたりする。要するに横に伸びていた平屋の屋台が、ビルの中で縦に伸びただけだ。不思議なメンタリティだ。

 クリスマスイブの夜は、たまたま訪れた日韓交流喫茶「KAKEHASHI」のパーティーに参加することになった。日本語堪能のマスターいわく、「旅行者ですか?今晩、一人20000ウォン出し合って、焼酎とお菓子を買い込んで朝までパーティーします。女の子と男の子は半分ずつくらい。韓国人と日本人も半分ずつくらい。」ゲストハウスに帰って誰かとつるんでも良かったが、単純計算で1/4が韓国の女の子であることを素早く計算した私は、二つ返事でパーティーの方を選んだ。
 参加メンバーはおおまかに、日本語に興味を持つ韓国人が半分、韓国に留学している日本人が半分。年齢層は学生から30才くらいまで。旅行者は私一人だ。日本人留学生の男女比は1:1くらいで、正直、韓国にこんなにたくさんの日本人の留学生、特に男の留学生が来ていることに驚いた。
隣に座った朴さんという韓国人男性が非常に日本語に堪能で、いろいろ話をした。彼の現在の仕事は、中国やベトナムなどから仕入れた商品を綺麗にラッピングして日本語のラベルをつけて、日本の大創産業(ダイソー)に販売することだという。「日本の消費者は厳しいから大変です」と流暢に笑って話していたが、日本語勉強歴はたった3年。彼に限らず韓国人の日本語習得は一般にすごく早い。文法も単語も似通っているからだろう。
驚いたことに、彼はビールの栓をライターのお尻で開ける。軍隊で習ったらしいのだが、左手でビール瓶の口の細い部分をしっかり持って、人差し指だけ少し浮かせてテコの支点を作り、右手に持ったライターをテコの要領で動かすと、ポンっと軽快な音をあげて栓が抜けるのだ。彼だけじゃなく、韓国人男性はだいたいこの技を習得しているようだった。
 酒がすすんで来ると、冷やした真露が出てきた。これを冷酒のように、ショットグラスで飲む。たまに「コンベッ」(乾杯)と誰かが掛け声をあげると、一気しなくちゃならない羽目になる。この頃には朴さんはぼろぼろに酔っ払ってきて、当初の紳士的な人柄はすっかりクダを巻いたオヤジに代わっていた。それで、近くにいる後輩に、あれ持ってこい、これ持ってこい、といろいろと命令する。後輩も人がいいのか、先輩のいうことに全て従う。「韓国では年上は絶対ね」と朴さんは笑って私らにも何か困ったことがないかと聞く。よせばいいのに日本人の留学生の女の子が、「もっと安いドーミトリーを探してるんだけど。。。学校の最寄り駅から3駅くらいで家賃が40000円未満のところを」なんて言うもんだから、かわいそうな後輩はパーティーの最中にインターネットで家探しをさせられることになった。朴さんはというと、そのうちソファーでいびきをかいて寝てしまった。

 そんな朴さんがまだ正気だったころ、一つ質問されて、うなってしまった。「なぜ日本人はいじめをするんだ? 韓国にいじめはないです。弱い人は守ってあげようとするのが韓国。」 昔は日本にもガキ大将みたいのがいて、同じような美徳があったとどこかで読んだ。考えて、私はこう答えた。「理由は大きく2つあると思う。一つはいじめをする日本人は自信と心に余裕がないんだ。だから攻撃的になるし、誰かをいじめて服従させることで自分のあり方が間違ってないことを自己確認する。もう一つは暇なんだ。暇つぶしくらいのゲーム感覚でいじめをしてる奴も多いと思うよ。」
 私の答えがどれだけ正しいか、いじめっことあまり接点のない私はわからない。ただ、海外放浪すると自信も余裕も出る。私はいじめなどをしている中高生には、東南アジアを1,2週間放浪させたいと思う。いじめなんかよりよっぽど面白い世界がそこにはある。

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