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2004.02.13

クアラルンプールと私

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 写真はK.L.のランドマークとなっているツインタワー。夜はこのようにライトアップされる。この建物は4階までが高級ショッピングセンターで、タワー部分はオフィス塔で国営石油会社が入居しているらしい。

 ショッピングセンターは、どこに行っても中国系の人でいっぱいだった。マレーシアの物価を考えるととても高価なのだが、よく売れているようだ。購買層はもっぱら中国系。夜、バーでお酒を飲んでいるのももっぱら中国系(マレーシアはイスラム国ということもあるのか、お酒は日本並に高い)。羽振りの良い中国系と、マレー系やインド系住民との所得格差は随分あるようだ。

 ところで、あまりにも見事に発展したクアラルンプールに、なんか私は不満だった。都会すぎるのだ。これじゃ東京にいるのとあんまり変わらない。国民の生活水準の向上を目的に、マレーシアも急速に国を近代化してきた。産業を興し、中産階級を誕生させた。そのため、国民の識字率も向上した。郊外に中産階級用の住宅や団地もつくった。交通網も整備した。ショッピングモールにはきらびやかな商品が並び、国民はまだやや高価なマイカーを大切に運転する。だがそんな政策の結果、クアラルンプールは東京と同じになってしまった。

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 豊かになったクアラルンプールに不満というのはなんとも身勝手だが、不満なんだから仕方がない。こうして私は私の欲求に気付いた。私は旅に期待しているものがクアラルンプールにないから不満なのだ。じゃあ何を期待してるんだ。非近代?? その通りだ。私は「近代」の人間があまり好きじゃないのだ。画一化されてしまっていて、小市民的な夢を持ち、保守的で、お金に右往左往する人間が。いや、他人じゃない。そんな近代のシステムからまだ逃げ出せ切れていない自分自身が嫌なんだ。どれだけ頑張っても、どんなに考えても、結局は自分は近代という巨大な檻の中で車輪を回して走るハムスターのように思えてしまう。起業? 政治家? 弁護士? 一見きらびやかで楽しそうなこんな活動も、次のクアラルンプールを作り出すだけなら何の意味がある? 
 どうも厭世的になってる。どこに向かって走ったらいいのか、人生の道すじはまだ見えない。

 ただ一つ確かなことは、クアラルンプールに長くいちゃいけないってこと。マラッカへ行こう。

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