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2004.02.13

マハティール首相は偉大なり

 ランカウイにギャラリーペルダナという美術館がある。マハティール前首相夫妻に送られた各国要人からの贈答品が見事に並べられている。さすがに22年もその地位にあってマレーシアを引っ張ってきた人だけあって、贈答品の数も半端じゃないし、さすがに首相への贈答品となると最高品質のものを送るのだろう、すごく見ごたえがある美術館だった。隣国タイからの銀器や、中国からの陶器や調度品などが多かったが、日本のものも県重要無形文化財級の巨匠がつくった日本人形などが展示されていた。欧米のものが少なかったのは彼の外交姿勢の表れか。

mahathir.jpg

 マレーシアは多民族国家で、マレー系、中国系、インド系の人口比は約6:3:1。宗教はイスラム教が国教だが、中国系を中心に仏教、道教の信徒も3割程度、インド系を中心にヒンドゥー教徒も1割弱いるという。たまにキリスト教徒にもお目にかかる。このような国を一つの国としてまとめていくには、相当のリーダーシップが要求されるだろう。その点、日本の政治家なんてらくなもんだ。治世に失敗しても「xx地方が独立」なんて恐れはないんだから。

 このような国を22年にもわたってまとめてきたマハティールという人に非常に興味がわいて、ことあるごとに出会ったマレーシア人に彼のことを聞いてみた。驚いたことに、人種、宗教、年齢、性別を問わず皆が彼をたたえるのだ。ペナン島からのフェリーで一緒になったサミーさんは、60才くらいのインド系男性。「マハティールは我々を経済的に正しく導いた。祖国のインドなんてものごいばかりだ」とたたえる。中華系のアレックス、23才もまた、「彼のことはすごく尊敬している。彼のようなリーダーを持てて幸せだった」という。マレー系キリスト教徒、アンナ、30才もまた、「彼はいい仕事をしてくれた」と評価する。クアラルンプールのインド系知性派タクシードライバーの男性も、「いまでは我々はシンガポールさえ凌ぐ。彼は素晴らしいビジョンで我々を導いてくれた」と手放しでほめていた。また彼は、「この国は異民族間でぜんぜん争いがないのが自慢だ。他の国はすぐ対立したりするだろう」と誇らしく語った。

 一般に、その国におけるマイノリティは多かれ少なかれ政治に不満を持っているものだが、上記の通りインド系も中華系もほめる。本当にすごいことだ。

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