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2004.02.13

ディスコでナンパ

 ペナンでの食事はもっぱら屋台だった。ある夜、私はチャーリー、トシ、そしてイタリア人1名(名前を聞くのだがいつも聞き取れないか忘れてしまう)を連れ立って屋台でサテやら福建麺やらをつまみ、その勢いでビールを飲みに中華料理屋を訪れた。マレーシアでビールを複数本頼むと、氷水をいれたバケツにぶっこんでテーブルに持ってくることが多い。ビールといえば生ビールか、冷蔵庫から出してきた瓶ビールを見慣れている私には、この「バケツビール」がテーブルの真ん中に陣取ってるのもなかなか風情があって良い。店によってはバケツで頼めば1本分無料とか、バケツ価格4本20RM(約600円)のような、バケツ単位のサービスを行っていて面白い。

 このイタリア人は、いわゆるトッティやバッジョのような我々が想像する典型的なイケメンイタリアンではなく、身長も165cmくらいで普通の男だった。こういうイタリア人もいることにチョット安心したが、そんなことは彼にはもちろん言わない。職業を聞くと、精神科医だそうだ。
 いつしか話は美人論になった。「イタリア人の女性はきれいな人が多い」とチャーリーが言う。「そうだね。けどイタリアの美人はみんなスノッブなんだ。声かけても相手にしてくれないよ。まあ美人なんてどこでもそうかな。」とイタリアン。「いや、旅行者に対してはみなさん優しいんじゃない? 少なくても旅行してる日本人の女の子は、特に欧米人に対しては丁寧に喜んで応対してると思うけどな」と私。「韓国人は?ダメなの?そんなの不公平だ!」とチャーリーは怒ってみせたがそこはお互い様なことは承知のうえ。イタリアンは、「そうなの?そういえば先日、ものすごい綺麗な日本の女の子を見たよ。今度日本の綺麗なコを見つけたら、絶対声かけてみよう!」 そういうと傍目にもわかるほどウキウキし出し、「じゃあ俺はそろそろ帰るね」と言い残して去っていった。たぶん早速日本人をナンパしにいったんだろう。単純なやつだ。だが愛すべきイタリアンよ、お正月休みも終わり、学生も試験勉強中のこの時期は、そもそも日本人旅行者が少ないのだヨ。

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 なんか飲み足りないので、トシと私はクラブにでも飲みに行くことにし、夜のペナンをぶらぶらとお店を探して歩いた。意外と簡単にそれらしき店が見つかった。黒で固めたやたら背の高いインド系の男たちがドアの両サイドを固めている。さすがに飛び込みで入るのは怖いので、私は、友達待ちなのか近くに一人でたたずんでいた中国系の女の子に声をかけてみた。けっこう可愛い、学生だろうか。アンジーと名乗った彼女は、「ぜんぜん大丈夫よ。ただ、ドレスコードがあるからそのカッコじゃダメね。ぜひ着替えて来なさいよ。待ってる。」 短パン・サンダルだった私たちは早速宿に戻り長ズボンにはきかえた。声をかけるとチャーリーももちろんついてきた。

 私たちが戻ると、アンジーは友達3人と一緒に既に飲んで踊っていた。友達もなかなか可愛くてセクシーだ。トシは興奮してあのコがいい、このコもいい、と品定めをはじめたが、残念なことにただでさえ彼は英語があまり得意ではないうえに、大音量でクラブミュージックが鳴っているのでぜんぜん会話ができない。いつしか彼は会話をあきらめ、一人で踊っていた。チャーリーはというと、話のきっかけをつかみあぐねているようだ。私はアンジーの隣に座る。アンジーは既にお酒がまわっていて、しきりと私にお酒を勧める。「私が半分飲むから残り飲んでね」とラムコークを持ってきて、実際に半分を飲み干す。それを3回。私もここで負けては日本男児の名がすたるし、可愛い彼女の勧めを断るのももったいないので、言われるがままに競争して飲んだ(どこの国の学生もやることはかわらないな)。「踊る?」彼女は私をダンスフロアに誘うと、ディスコナンバーの曲であるのにもかかわらず私に抱きついてきた。どうも好かれたようだ。羨ましそうな目でチャーリーとトシがこっちを見ているので、ウインクを送り、得意げになってみたものの、さぁこれからどうしよう。

 閉店の時間になると。一人の男が俺のところに近づいてきた。「俺はジョンソン。彼女は俺の女だ。連れて帰る。」 は?! 男と来ているなんて全然聞いてないぞ。驚いて彼女を探すと、彼女は既に店の外に向かって歩いていた。ちらっとこっちを向いて微笑んだところを見ると、間違いではなさそうだ。何がなんだかわからない。もしかしたらジョンソンも他の女の子と遊んでいて、俺はただその間アンジーの相手をさせられたのでは? きっとそうだ。狐につつまれたようだったが、それにしてもジョンソンもアンジーも発展的な遊びをする。ちょっとほっとしたような、残念だったような。隣でチャーリーとトシが、そうだろう、そうだろう、とニコニコ笑っていた。

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