« ランカウイ島のリゾートホテル | トップページ | ディスコでナンパ »

2004.02.13

「ロバートキヨサキを知ってるか?」

 ペナンでは2人のマレーシア人と、1人の韓国人、俺、そしてもう1人の日本人の5人でつるんでペナン島中をドライブしてまわった。きっかけは、キトというマレーシア人(本当はアケッ A Keatという名前なのだが、俺が読み間違えてキトと読んで以来、皆にキトと呼ばれることになってしまった哀れな奴である)が私たちが泊まっていたゲストハウスに出入りしてて、おいしい屋台などを教えてもらううちに仲良くなった。キトが連れて来た友人はアレックスといい、共に中華系マレーシア人である。韓国人チャーリーと日本人トシは、ともに宿泊客。キトはフリーターで、アレックスは専門学校の英語と会計の講師なので、ともに時間の自由がきく。あまりに面白かったので、予期せず4日間もいた。

 ある夜、コンビニでビールやカクテルを買い込み、ビーチに並んで腰掛けた。夜風と星空とカクテル、なんとも贅沢だ。私はアレックスに起業の構想を聞いてみた。そう、アレックスはまだ22才だが、英語を完璧に操り、将来の起業を夢見るアントレプレナーなのである。ちょっとマッチョ志向で、毎日ジムに通い、いつも鶏のささ身やらゆで卵やらを持ち歩いているのにはちょっと参ったが。

06190004.JPG
 (写真)「月を見ろ!」に反応した二人(チャーリーとアレックス)と、ちょっと反応が遅れた英語が苦手な二人(キトとトシ)。


 「ロバートキヨサキを知ってるか?」アレックスは言う。ロバートキヨサキ・・・どっかで聞いた名前だ。あ、金持ち父さんの著者だ。「Rich Dad ….?」「and Poor Dad, yes.キャッシュフローxx(私が聞き逃した)とかも書いてる」彼は続ける。「あの一連の本を読んで、僕は自分の人生を有意義におくるためには、起業が必要だと心底思った。」 驚いた。まさかこんなところで金持ち父さんの話が聞けるとは。「成功するビジネスに必要な6つのものって何だと思う?」彼の言葉に熱が入ってきた。ここは適当に相槌をうって、続きを聞きだそう。「良い商材と、市場と、忠誠心の高い顧客くらいかな」私は答えた。待ってましたとばかりに彼は言う。「6つの要素が必要なんだ。一つ目は・・・」彼は論理的に続けていくが、残念ながら私はその6つを全部忘れてしまった。彼は言う。「そこで、資本金がなくてもできるビジネスとして、私はMLM – Multi Level Marketingを考えている。マルチレベルマーケティングをどう思う?」 MLMかぁ。あのネズミ講の類の奴だな。けど私だってマーケティングビジネスに何年も携わっており、MLMに理論的検討くらいは加えたことがある。忌み嫌うわけじゃない。「MLMチャネルがあるので、セールスや広告などの販管費がいらない分、商品の価格が安く抑えられるビジネスモデルだよね。人受けする独占商材と、忠誠心の高い顧客が確保できればうまく行くと思うよ。けどすぐ競合商品が現れるし、下手をすると友人・知人を全部失うよ。」 彼は我が意を得たりとばかりにうなずいて、言った。「そう。そこで僕は酸素ビジネスを考えている。すでにフランスのロンバルジェという会社と契約した。日本にも酸素バーがある? 家庭にはどう? え、松下の商品が出てる? それはどういう仕組み? じゃあロンバルジェのとは違うね。ロンバルジェのは機械はただみたいなもんで、酸素缶が一缶いくらというランニングで儲けるモデル。なんでも売り切りモデルよりもランニングモデルの方がお金になるんだ。10年前にミネラルウォーターのビジネスをはじめた人は、当初は有料の水なんて誰も買わないと思われてたけど大成功したでしょう? 今度は酸素だと思ってる。」

 なるほど、商品と市場は良さそうだ。後はMLMという販売手法になじむかどうか、か。 私はアレックスに、アマゾンコムのアソシエイトプログラムや飛行機会社のマイレージ制度の例をあげて、eMarketingやCRMのコンセプトを説明してあげた。実際、アソシエイトプログラムにはMLMの手法と一部共通点があるし、Frequent Customerの確保を図るという点も共通手法なので、何かの参考になるだろうと思ったのだ。彼はITの発想は全くなかったようで、驚いていう。「どこでそんなの習ったんだ?」「俺はIT業界に5年もいるんだぞ」 彼の目の色が変わった。私を認めてくれた証拠だ。彼が頭脳明晰で、人格的にも信頼できる人間であることは私もよくわかった。私は言った。「MLMはともかく、将来、日本とマレーシアで一緒にビジネスをやろう。Keep in touch!」こうして我々の間には、友情と、将来のビジネス協業の約束ができた。

 隣ではチャーリーとキトが、韓マレー比較文化論をたたかわせていた。面白い。数日で別れるにはホントに惜しい仲間だ。

|

« ランカウイ島のリゾートホテル | トップページ | ディスコでナンパ »

12 - 旅行記」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/12604/191408

この記事へのトラックバック一覧です: 「ロバートキヨサキを知ってるか?」:

« ランカウイ島のリゾートホテル | トップページ | ディスコでナンパ »