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2004.02.18

愉快な旅人たち

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 写真は丘の上の教会にある聖フランシスコ・ザビエル像。1545年にザビエルはこの地から日本に向かったんだとか。そういえばペナンでも「聖ザビエル高校」というカトリックの高校があったし、以前旅行したベトナムでも神父志望の学生から、ザビエルを知ってるかと聞かれた。ザビエルって人は日本だけに来たわけじゃないんだね。

 マラッカでは「トラベラーズロッジ」というゲストハウスに泊まった。風通しの良いリビング・ダイニングがあり、自然と旅行者が集まってくるので、友達がつくりやすい宿である。実はここのオーナーは日本人の女性で、マレーシア人と結婚してこのゲストハウスを切り盛りしている。詳しく聞かなかったが、飾られていた家族写真などから判断するに、イスラム教徒のようだ。そのせいか、冷蔵庫に豚肉を入れるのは絶対禁止。お酒には割と寛容で持ち込み自由だったが、宿では提供していない。
 
 ここではいろんな人種からいろんな話を聞いた。忘れないうちにメモしておこう。
 まず、25才前後のスロバキア人。「スロバキア」と聞いてもどこだかピンと来なかったが、チェコスロバキアが分離してできた「スロバキア」である。旧東欧系なのでなんとなく貧しい国というイメージがあったが、ここで会った彼はむしろ逆。旅行好きで、日本にも2回行ったことがあるというくせに定職を持っていない。そのくせRADOの時計が好きで4つ持ってるとか、お母さんもタイをバカンス中とか話していたので、どうも家が金持ちのようだ。そういえば、若いくせに後退した髪の毛を気にして、後頭部の髪の毛を前頭部に持ってくる「ヘアプラント」もやったと言っていた。見映えは悪くなかったが、これが総費用20万円というのは、やはりスロバキア価格だ。
 この彼がいう。「俺はスロバキア人は保守的だし、良い人すぎて好きじゃないんだ。もっと都会的なドイツ人の方が好きだ。俺の祖母はドイツの人だったので、俺の体には1/4ドイツ人の血が入ってる。」「ドイツに帰化申請したが、拒絶された。祖父がドイツ人だったら帰化できたのに。」「スロバキアはオーストリア-ハンガリー帝国や、ナチスドイツの時代にはその支配下にあったから、ドイツとは関係が深いんだ。」 正直、知らないことばかりで彼の話は新鮮だったので、近くのスーパーでマレーシアの国産酒を買ってきて、二晩連続で飲んだ。けど、あんまり賢い奴ではなかったな。

 次に30才前後のスウェーデン人。彼は5週間休みを取って来ているというので、会社は大丈夫なのかと聞いたら次のような答えが返ってきた。「私たちの国では、労働者は法律上年間25日間の有給休暇があり、これは毎年必ず取れる。これに加えて年間25日間の無給の休暇を取ることもそんなに難しくない。だから5週間くらい全然問題ない。」 ・・・サラリーマンをするならスウェーデンだ、と心底思った。

 次にとあるマレー人。どこで出会ったかは話題が話題だけに秘密にしておこう。陽気で人懐っこい奴だ。ある日私が風邪をひいてしまい、彼に何か頭痛の薬はないかと尋ねたところ、フィルムケースを渡された。中には胡椒のような色をした粉が入っている。「何これ?」「マリファナだ」 ・・・なお、マレーシアでは麻薬所持は死刑らしい、念のため。

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 この宿は「地球の歩き方」でも紹介されており、日本人もちらほら見かけた。会社を辞めて一人旅、というのが2人いて、元証券マンからはどれだけ仕事が忙しかったか、という話をたくさん聞かされた。あとは日本人の女子大生2人組(写真)。このコたちは大学4年生で、卒業旅行でこれからインドに行くにあたりトランジットで数日マレーシアに立ち寄ったとのこと。女性でインド旅行、しかもバックパック旅行はけっこう大変だと思ったが、2人組のうち1人はとくにインドに魅せられており、前回は数ヶ月滞在してヒンディー語を学んだという。滞在最終日にレストランでちょっとの隙にパスポートやらカメラやら一式を盗まれてしまったというが、それでもまたインドに来るところがすごい。今回の旅は無事だったろうか。彼女らだけでなく旅先では多くの日本人に会ったが、日本人もけっこうたくましいです。

#2003/12-2004/1のアジア放浪記は、ここでおしまいです。
放浪記アジア編の目次はこちら

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