カテゴリー「01 - 言語・民族」の記事

2010.02.21

サバイディ ~タイとラオスの微妙な関係

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ビエンチャンのホテルで朝、フロントのお姉さんに声をかけられた。

「サバイディー」 (Hello)

あれ? カーとかチャーオとかつかないの? 俺は客だし、年上だから、タイならホテルのスタッフは必ず丁寧語で話しかけてくる。その場合、語尾に必ずカーやチャーオをつけるので、「サバイディー」とだけ言われるとなんだか失礼な印象を持った。日本語で例えるならば、「おはようございます」ではなくて、「おはよう」とホテルのスタッフに声をかけられたような。

けれども、これはラオス中どこに行っても同じだった。 老若男女、みんな「サバイディー」と声をかけてくる。 どうもこれで良いらしい。この辺はタイとは違うのか。

ラオス語とタイ語は似ている。
単語も共通なものが多いし、文字もほぼ同じだ。 言語学的には、同一言語の地域変種というらしい。しかもタイのテレビがビエンチャンでは映ることもあって、 この地域の人の多くはタイ語もわかる。 実際、夜、ホテルのレストランのスタッフがみんなでタイのメロドラマを見ていた。

だが、地域の歴史やライバル心などが微妙に絡んで、 ラオス人はラオス語の独自性を主張したがるようだ。タイ語が通じるのが嬉しくてしきりにタイ語で話しかけていたが、ラオス人はあまり嬉しくなかったのかもしれない。申し訳ないことをしたな。

国境のイミグレーションの職員にも挨拶してみた。

(私) 「サワディーカップ」(※タイ語)
(彼) 「違うよ、サバイディーだよ、サバイディー」
(私) 「あ、すみません。サバイディー」
(彼) 「よし、通っていいよ」

楽しくもあり、難しくもある。

【ラオ語について詳しくはこちら】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%AA%E8%AA%9E

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2008.05.31

タイ語の50音と日本語の50音 ~日本の中に眠るインド

50on

上の写真は、タイ語の”50音”(正確には子音44音)の一覧表である。左上の鶏の「ゴー・ガイ」から始まって、右下のふくろうの「ホー・ノックフック」で終わる。

注目したいのは、その並び順だ左上から右下に順に読んでいくと、日本語の50音順、すなわち「アカサタナハマヤラワ」と実に似ている。タイ語の場合、日本語と違って、同じ音なのに違う文字があったり、声調の関係でカタカナで書くと同じだが実際には違ったり、有気音と無気音の違いがあったりして例えば「K(カキクケコ)音」にもいくつもの文字があるし、一方日本の50音では濁音(バとかガとか)などは全て後ろにまとめているという違いはあるが、この並び方は偶然にしては似すぎていないだろうか。

この法則に気づき、これは調べる価値があると思った。

タイ文字というのはクメール文字をベースに作られており、クメール文字はもともとサンスクリット語を表記するための文字で、インドにルーツがある。

一方、日本文字の方は、漢字の万葉仮名利用→草書化→ひらがな、となったわけで、ここまではインドとの関係は見られない。しかし、50音として並べるときに、どうもサンスクリットの音韻学(悉曇学)に習ったようだ(参照:ウィキペディア)。これが似ている理由だろう。意外なところにインドの影響があるのが面白い。

* * *

実はタイを調べていくと、タイの中に日本と似たものがあることに気づき、そのルーツが仏教であり、サンスクリットであるということがよくあるのだ。

考えてみれば、仏教というのは日本の歴史を通じて長い間最先端の学問だったわけで、留学した空海や最澄はもちろん、日蓮だって法然だって親鸞だって日本最初の大学とも言うべき比叡山延暦寺で学んでいる。仏教体系の中には戒律や念仏ばかりではなく、哲学も天文学も呪術も含まれている。仏教はいわば総合学問だったわけで、その学問の多くはインドからやってきた。日本の中にはインドがたくさん眠っている。タイに触れてみて初めて、こういうことに気づくのが面白い。

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2008.03.29

インダス文明とヒンドゥー教とヒンディー語の関係

India 大学のタイ研究科のクラスメート達は、ただ今インドに研修旅行に行っている。意外と知られていないが、タイ文化の源流の一つはインドにあるので、その辺を探りに行くのだ。例をあげてみよう。

豊作祈願祭、ロイガトーン、結婚の際のお水かけなど、王室行事や伝統儀式の中にはヒンドゥー教やインド文化にルーツを持つものが多い。サオチンチャーという鳥居に似た大ブランコも、ヒンドゥー教のシヴァに由来するものだ。国づくりの神話もラーマーヤナ(インドの大叙事詩)だし、ガネーシャ神はタイでは日本での恵比寿様や大黒様のような位置づけになっている。タイ王国の国章もガルーダ神だ。また、タイで大多数の国民が信仰している上座部仏教は、言うまでもなくインド生まれだ。

タイ語の単語の約半分はサンスクリット語やバーリ語など、インド系言語からの借用語だ。タイ人の名前だって、みんな本名はサンスクリットルーツの名前を持っている。地名だってナコーン(Nakhon)とかシー(Sri)とかマハー(Maha)とか、みんなサンスクリットだ。

タイ文字だって、カンボジアのクメール王朝経由で入ってきた、インド文字がルーツだ。まだまだ枚挙にいとまがない。

実は、タイ文化のもう一つの源流は中国文化で、インド文化と中国文化から多くの影響を受けながらも、距離的に近すぎないところが幸いして、独自の熟成と展開を見せてきたのがタイ文化だと思う。この点、日本文化と中国文化の関係と似ているかもしれない。

さて、今日は本当は別のことが書きたかったのだ。

インド北西部で栄えた古代文明をインダス文明といい、インドの宗教をヒンドゥー教といい、インドの標準語をヒンディー語という。インド、インダス、ヒンドゥー、ヒンディー、なんか似てなくないかい?

Mohenjodaro_priesterknig

アルファベットで書くと、より一層類似性が見えてくる。India、Indus、Hindu、Hindi。アルファベットのHは発音しない諸言語も多いことも勘案すると、なおさらだ。

そこで調べてみたところ、やっぱりルーツは同じのようだ。もともとはペルシャ人がインダス川の東部に住む人達をHinduとかHindusとか呼んでいて、その地に栄えた文明がIndus Civilizationと呼ばれるようになり、その地に住む人たちの宗教がHinduと呼ばれ、その地に住む人たちの言語がHindiと呼ばれるようになり、国名もIndiaになった、ということのようだ。

語尾変化してたり、頭にHがついたりつかなかったりするのは、諸言語の性質と長い歴史の産物だろう。サンスクリット文字なんかで書いてみると、この辺はもっとはっきりするのかもしれない。

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2007.12.21

トントントン タイ語の難しさ

Dohdeck_2タイ語には同音異義語があまりにも多くて困っている。そのいい例が、「カオ」であり「トン」だ。「トン」で説明してみよう。

今、真っ直ぐな、木、しなければならない、~に(時間帯)、お腹、旗。これらの7つの単語は全てタイ語で「トン」という。いや、正確にいうと全て違う音で、同音異義語ではないのだが、日本語を母語とする私の耳にはほとんど同じに聞こえるのだ。素人ながら考えてみると、その理由は6つもあった。

(1) 有機音「th」(ドーデック)と無気音「t」(トータオ)
(2) 「n」と「ng」
(3) 二つのオ音
(4) 長母音「oo」と短母音「o」
(5) 5つの声調
(6) Trの発音

(1)まずタイ語には、息を吐きながら発生する有気音と、息を吐かずに発生する無気音との区別がある。pとph、tとth、kとkhは違う音なのだ。ここは日本語では区別をしないので、日本語でデジタル化された私の耳には、全て「パ」「タ」「カ」に聞こえる。

(2)次にタイ語では「ン」音は、nとngで区別する。これも日本語にはないので、日本人には両方とも「ン」に聞こえる。この点、アメリカ人が話す英語のように、はっきりとng音を発音してくれればまだ良いのだが(例えばHong KongとHon Konは明らかに違う)、タイ語ではそれほど強く区別はしないので、とても聞き取りにくい。

(3)タイ語には唇の先から出す「オ」と、のどの奥から出す「オ」の、二つの「オ」音ある。これも日本語でデジタル化された私にはどちらも「オ」であって、区別も難しい。

(4)上記の2つにはそれぞれ長母音の「オー」と短母音の「オ」があるが、これも素人には難しい。

(5)タイ語にはフラット、ロー、フォーリング、ハイ、ライジングの5つの声調があり、声調が違えば違う意味になる。

(6)子音の後に来るrはほぼ発音しないという法則があり、例えば英単語のshrineはシャインに、centralはセンタンに聞こえる。trongという音は、tongに限りなく近い。

先ほどの7つの単語をローマ字で書くと、それぞれ、toon, trong, ton, tong, toon, thoong, thong となるのだが(これでもオ音の区別と声調は表せていない)、上記の理由から、私の耳にはすべて「トン」に聞こえるのだ。雰囲気は伝わっただろうか。

実は、日常的にそれほど使う単語ではないので書いていないだけで、「トン」はこれら以外にももっとある。考えてみれば、トの音にtrも合わせて3種、オの音に長母音も合わせて4種、ンの音に2種、声調で5種あるのだから、組み合わせとしてはこれだけで120もあるのだ。さすがに全てに意味があるわけではないが。

聞き取るときにはまだ文脈からどの「トン」かは推測できるのだが、話すときとなると、カタカナでもローマ字でも表示しきれない音を頭にインプットできるわけもなく、絶望的だ。やはりタイ文字を覚えないと、タイ語はなかなか上達しない


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2007.11.16

世界の文字を全て読む

Vietnam タイ語もなかなか読めるようにならずに苦労している私が言うのも説得力がないのだが、世界の全ての文字を読むのは、それほど難しいことではないかもしれない。世界中に言語はあまたとあるが、文字は数えられるほどしかないからだ。

まず世界中で一番通用している文字はラテン文字(ローマン・アルファベット)だ。西欧、中欧の言語のほとんどはこの文字で表記され、植民地支配の影響で、アメリカ大陸の全部、アフリカ大陸のほとんど、そしてマレーシア、インドネシア、ベトナムなどアジアの一部でも自国語がラテン文字で表記されている。声調やら子音やら母音やら言語ごとの特殊性を表記するために、いろんな付加記号ができている。

Greek

ラテン文字の兄弟にあたるのが、ロシアや東欧で使われているキリル文字だ。両者はともにギリシャ文字から派生しており、文字も構造も良く似ている。文字数も少ないので(ロシア語で33文字)、勉強すればすぐ覚えられるだろう。



Persiaイスラム圏で使われている右から左に書くの殴り書 きのような文字が特徴のアラビア文字というのもある。これは子音28文字を基本とする表音文字で、アラビア語はもちろんだが、系統が違うイランのペルシア語やインド・パキスタンのカシミール語、パンジャブ語などもアラビア文字で表記する。イスラム教が普及した地域の多くで自国語をアラビア文字で表記している。もちろん、発音記号や母音など独自の付記記号はあるようだ。

Burma

インド系文字(ブラーフミー文字とその派生文字)もいろんな国で使われている。インドの諸地域はもちろん、 カンボジア、タイ、ビルマなどの東南アジア、そしてチベットもそうだ。これらの言語はそれぞれ全く別ルーツなのだが、文字を持たなかったため、インド文字を借用してそれぞれ自国文字にしたようだ。だから例えばタイ文字とデーヴァナーガリー文字(ヒンドゥー語を表記する文字)を比べると、形が似ているものも多いし、五十音順も似通っている。子音が40程度、母音は(二重母音などで微妙に変化するものを合わせて)20-30というところか。一つの言語を極めれば、他の言語にも応用が利きそうだ。



Han そして忘れてはならないのが漢字だ。中国、台湾その他東南アジアの華人エリアの多くで使われており、そして日本や韓国でも使われている。


その他、上記に分類しにくい文字として、日本語のひらがな・カタカナ、朝鮮のハングル、エチオピアのアムハラ文字、アルメニアのアルメニア文字、イスラエルのヘブライ文字、モンゴルのモンゴル文字などがあるが、主要なものはほぼこれで網羅されているだろう。


特筆すべきは、上記の文字は漢字を除いて全て表音文字であること。そして、表音文字の中でも日本語のひらがなとカタカナを除いて、残りはすべて子音と母音を組み合わせて表記する文字であることだ(音素文字というらしい)。音素文字はいわば発音記号みたいなものなので、法則さえ覚えれば読めるようになる


さて、もう一度振り返ってみると、世界で現在通用している文字は、(1)ラテン文字とその兄弟分であるギリシャ文字&キリル文字、(2)アラビア文字、(3)インド系文字、(4)漢字、(5)その他、と大きく分類できそうだ。

さて私自身はというと、(1)についてはラテン文字は読める(ただしギリシャ文字・キリル文字は全く不勉強)、(2)アラビア文字は全くわからない、(3)インド系文字はタイ文字を勉強中、(4)漢字は読めないが意味はわかる、(5)日本文字OK、ハングル文字はかじったことがある、といったところ。このままタイとマレーシア(アラビア文字も馴染みが深い)を拠点にあと数年暮らしていれば、(5)のいくつかを除いては、概ねカバーできるんじゃないかと思ったりもする。

もっとも、文字が読めても意味はわからないので、せいぜい旅行に行ったとき看板の地名を読むことくらいにしか役に立たないかもしれないけど。

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【参考サイト】
中西印刷株式会社 世界の文字 
世界の文字で遊ぼう
   ※一部の看板の写真などはウェブから拾ってきたものです。御礼申し上げます。

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2007.10.01

マレー語を表記する3種の文字

Kedaiマレーシアに行ったことがある人は、左のようなローマ字で書かれた看板を目にしたことがあるだろう。現在マレー語はローマン・アルファベット26文字で表記される。ところがマレー語(およびインドネシア語)をローマ字で表記するようになったのは実はわりと最近で、19世紀後半に始まるイギリス植民地時代からだ。それまでは、ジャウィ文字という、アラビア文字の一種を使っていた(下の写真)。



Jawiジャヴィ文字は、マレーやインドネシアの地にイスラムが普及した14世紀頃から使われた。14世紀末にマラッカに建国されたマラッカ王国は、イスラム商人との貿易の促進のため、国王がイスラム教に改宗したり、イスラム国宣言したりしている。こうしてアラビア文字(ジャウィ文字)が使われるようになり、これは約500年続く。

Palembangではイスラムが来る前はというと、インド系の文字を使っていたようだ。当時のマレーとインドネシアはシュリヴィジャヤ王国の版図であったが、インドネシアのパレンバンに残るシュウリヴィジャヤ王国建国を示す7世紀の石碑が、パラッヴァ文字で書かれている(左の写真)。パラッヴァ文字というのは、南方ブラーフミー文字の一つで、現在のヒンディー語表記などに使われるデーヴァナーガリー文字の親戚だ。

同じ言語を表記するのに大きく体系が違う3つの文字の歴史を持つ、特異な歴史だと思う。

[※参考]
ジャウィ文字 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%A6%E3%82%A3%E6%96%87%E5%AD%97

ブラーフミー文字http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%95%E3%83%9F%E3%83%BC%E7%B3%BB%E6%96%87%E5%AD%97

#ジャウィ文字の写真はこちらのサイトからいただきました。

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2007.09.28

二種類のタイの歴史

Gpb一般にタイ人は、タイの歴史をこう語る

「タイ人の祖先はもともと中国南部やベトナム北部にいた民族で、だんだんと南に下りてきて、13世紀にクメール君主を倒してスコータイ王朝ができ、14世紀にアユタヤ王朝ができ、繁栄したが、18世紀にビルマに攻め込まれ、アユタヤが陥落、混乱の後タクシン将軍がトンブリー王朝を築き、これがチャクリー王朝に継承され、現在に至る。」

面白いと思うのは、 ここにはタイ人が入ってくる前のタイの先住民の話がないことだ。この土地には2世紀にはインド文化が入ってきていたというし、現在のタイの東北部はクメール王朝(9世紀~)の支配下にあった時代もあった。また、タイ深南部は言うに及ばず、タイ南部のナコンシータマラートなども14世紀までは完全にシュリーヴィジャヤ文化圏(インドネシアベースの海洋貿易国家)だったのだが、それらには触れられない。つまり、タイの歴史を語るのに、現在のタイの国土の歴史を語らずに、タイ民族の歴史を語るのだ。

一般に日本人が日本の歴史を語るときは、日本の国土(日本列島)を念頭において、日本民族の歴史を語る。日本の場合はほぼ国土と民族が一致するので、国土の歴史を語れば民族の歴史になるし、民族の歴史を語れば国土の歴史になる。

だがタイの場合は領土も増えたり削られたりの繰り返しなので、国土の歴史を語るとするならば、タイの土地に存在してきたインド、カンボジア、ミャンマー、インドネシア文化についても語らねばなるまい。国土から見た時のタイの歴史は、民族から見たときのタイの歴史と大きく異なるのだ。

この事実に気がついたとき、なんだか目からウロコが落ちる思いだった。世界には、日本のような国の方が少ないのだろう。

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2007.07.14

ハワイと台湾とマレーを結ぶもの

Sekainogengoハワイはアメリカ、台湾は中国、マレーシアはイスラム国、というのが一般的な認識だと思う。文化的にまったく重なりのないように見えるこれらの国には、実はは共通点があるのだが、それは何でしょう?

答えは言語。
ハワイの原住民が話すハワイ語、台湾の原住民が話す言語、そしてマレー人の話すマレー語は、全て「オーストロネシア語族」という同一の言語系統に属するのだ。

一例を挙げよう。
ハワイ語で数字の5は「エリマ」という。これが台湾の原住民の言語(それぞれ民族ごとに異なるのだが、一例として)では、「リマ」や「ウリマ」、マレー語では「リマ」となる。これを教えてくれたのはハワイ出身の45才留学生。

随分前に分岐してるので、互いにコミュニケーションが取れるほどではないが、言語構造的に同じなのだという。

民族的にも彼らは似通ったところがあるのだろう。台湾原住民は、見た目にはハワイ人やサモア人と変わりがないらしい。

これまでバラバラだった太平洋の各国が、私の中でポリネシア、メラネシア、ミクロネシアをまとめた「地域」として浮かび上がってきた。

アメリカ? ヨーロッパ? 小さい小さい!

※写真は世界の言語系統図です。

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2006.07.10

シャラポワに見るロシア人の名前

Sharapova テニスのシャラポワの本名は、マリーヤ(マリア)・ユーリエヴナ・シャラポワという。彼女のお父さんの名前は、 ユーリ・シャラポフ(ミドルネーム不明)だ。

まず気づくのは、名字が微妙に違うこと。ロシアでは男性と女性で名字の語尾が微妙に変化するらしい。

男性 Sharapov
女性 Sharapova

同じ家族であっても一族であっても、男性と女性で姓が異なるのが面白い。

さらに面白いのは、ロシアではお父さんの名前を子供のミドルネームにするという習慣があること。シャラポワのお父さんの名前は「ユーリ」なので、これがシャラポワのミドルネームに入り、「ユーリエヴナ」となる。これも男性と女性で語尾が変化し、

男性 Jurjevich (ユーリエビッチ)
女性 Jurjevna (ユーリエヴナ)

となる。もしシャラポワに男の兄弟がいたら、「xx・ユーリエビッチ・シャラポフ」となるわけだ。生まれる前から名前の2/3は決まってしまってるところが面白い。

このように男性と女性とで語尾変化があるので、ロシアでは名前を見ればその人が男性か女性かは一目瞭然なわけだ。

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2006.07.09

ウクライナを有名にしたシェフチェンコ

Shevaサッカー・ワールドカップベスト8に残った8カ国は、1カ国を除いて世界大会の常連国だった。その異色を放っていた1ヵ国はウクライナ。

ところでウクライナってどこ? 何語をしゃべって、何をつくってる国なの? 正直よくわからない。そもそも私が中学生の頃は、ウクライナという国は世界地図になかったのだ。

ワールドカップで黄色いユニフォームを着てプレーする 彼らを見ても、どうもスウェーデンとダブってしょうがなかった。どうも印象が薄い。

だが、ベスト8に残ったことで、がぜん世間の注目を集めた。 シェフチェンコというイタリアで活躍するスターがいたことと、旧ソ連から独立した新しい国ということで、テレビ会社も特集を組みやすかったようだ。 どんな優秀な大統領でも、短期間でここまで自国の知名度をあげられないだろう。シェフチェンコとウクライナ代表チームがもたらした経済効果は計り知れない。

そんな中、私も気になってウクライナのことを少し調べてみたのだが、まず目に付いたのが選手の名字。

シェフチェンコ
ヤツェンコ
ナザレンコ
カリニチェンコ

なんとも可愛らしい語感のエンコ軍団ですが、この~enkoはもともとは「~の息子」の意味だそうです。イギリス人の~sonや、スペイン人の~ezと同じです。

もし日本人のレイコさんがシェフチェンコと結婚したら、レイコ・シェフチェンコ。韻を踏んでいてなかなかいい感じだ 。

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